なきむし姫 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.38
  • (26)
  • (99)
  • (132)
  • (33)
  • (3)
本棚登録 : 974
感想 : 113
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349336

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • やさしいだんなさん、可愛い子どもたち。
    そして泣き虫の奥さん。
    そのだんなさんが、突然単身赴任だなんてね〜。
    あたしなら、
    「単身赴任かぁ。遊びに行くところができたよ」
    と喜んでしまいそうなもんだけど、そうでない人もいるわよね。
    そんなところへ、偶然昔(小学生の頃)の同級生、健ちゃんと会ったら。
    子供の頃の関係のまま、それぞれが素直に大人になっている感じがいいなぁ。そんな関係だからこそ、救われたのかもね。
    こんな同級生いい!

  • 泣き虫のお母さんがいろいろ乗り越えてちょっとずつ強くなっていく話。
    隊長、男だなぁ。格好いいね。
    チッキが姪とだぶるから読んでて面白かった。

  • 安定の重松作品。
    でもやっぱり女性向きかな。お母さん向き。

  • なきむしなママの話。

    いざとなれば強くなれるもんだな。
    内藤夫婦のその後がちょっと気になるけど
    重松作品だけに上手いことやっていくのかな。

  • いまひとつ。

  • やっぱり好きです。重松作品。
    いろんなことがあるけれど、必要な人は必要なときにちゃんと現れるんです、きっと。だから、だいじょうぶって感じられる、優しい一冊。

  • 霜田アヤは、二児の母なのに大のなきむし。夫の哲也は、そんな頼りないアヤをいつも守ってくれていた。ところが哲也は一年間の単身赴任となって、アヤは期間限定のシングルマザーに。そこに現れたのは幼なじみの健。バツイチで娘を育てる健は、夫の不在や厄介なママ友に悩むアヤを何かと助けてくれて…。子供と一緒に育つママの奮闘を描く、共感度満点の愛すべきホームコメディ!

  • 図書館で借りた本。
    小学一年生のブンちゃんと、幼稚園児のチッキの母であるアヤは、子供のころから泣き虫。それなのに、夫であるテツが神戸へ1年間の期限付き単身赴任することになり、不安でいっぱい。そんなある日、幼馴染の健ちゃんと再会し、健ちゃんや、姉のみどりさんに支えられながら成長していく。
    最初は、アヤの弱虫っぷりに、イライラしっぱなしで、読むのをやめようかと思うほど不愉快だった。最後まで読んでみると、さすが重松さん。こっちが泣き虫にさせられるところでした。

  • 自分は自分ひとりだけの自分ではない。生きている以上変化は必ずあるものであり、その捉え方を自分で決めなければならない。前向きにとらえると、人生が少しだけ良い方向に進みそう。

  • すぐ近くにいても別々で
    絶対に追いつくことがなくて
    途中で乗り換えることもできなくて
    それでも
    同じ軌道を回っている。
    永遠に回り続けている。

  • 2015.7.9リクエスト M913.6シゲ 2015.7.18

  • 泣き虫キャラの妻を主軸に、登場人物それぞれの個性が相まって、読み終わった後になんとも、あったかーい気持ちになれる一冊。クリスマスサンタのサプライズは、感涙もの。ワクワク足りてますか?という問いかけは常に持ち続けたいものです!

  • 子供の頃の泣き虫のまま大人になった妻と、妻を気遣い続ける幼馴染の夫。優しいがプレッシャーに弱い長男と、元気の良すぎる幼稚園児の妹。
    重松さんお得意の子供と家族の物語です。

    重松さんらしい。
    というか、らしすぎる。
    これまで沢山の重松作品を読んできた身には、余りに普通すぎます。
    いい話なんですけどネ。

  • 社会のあり方を嘆くことが多いこの時代を生み出しているのは、私たちなのかもしれない
    子ども心を忘れずまっすぐに生きる健から学ぶことは大きい
    けして素晴らしい大人とは言えないが(笑)

  • 幼い頃から大人の今でも泣き虫なアヤ。幼馴染みで夫の哲也が神戸に単身赴任することになり...
    モンスターママや無鉄砲で乱暴だけど真っ直ぐなバツイチ幼馴染み、自分とは正反対の性格の姉に囲まれ、息子と娘と共に成長していく話。

    重松さんは、なんて不器用で真っ直ぐな男を描くのが上手いんだろう。
    ケンさんのこと、暑苦しくてちょっとうざいなと思ってしまっていた。
    でも、「泣きたい時はちゃんと泣かなきゃだめだよ」が自分ではできない。
    泣きたい時こそ人一倍はしゃいでみたり、
    誰よりもわくわくすることを率先して計画して、みんなを巻き込んだり。
    切なくも心が温かくなった。

全113件中 91 - 113件を表示

著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

重松清の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×