なきむし姫 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 113
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349336

感想・レビュー・書評

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  • 誰にでも弱点はある

  • 2015/12/21 読了。

  • なきむし姫、1年間よく頑張りました、凄いです‼︎と最後言いたくなる作品でした。幼馴染のケンちゃんの元奥さんの再婚式はちょっと寂しくなりました。微笑ましい場面が沢山あり面白かったです。あと、読みやすい。

  • 軽いタッチの子育て本。
    漫画みたいだった。
    いつも泣いてばかりのアヤと幼馴染のテッちゃんが夫婦。そのテッちゃんが神戸に単身赴任になり、1人で頑張らなきゃならないアヤと出会う幼馴染のケンちゃん。

  • 「私が好きそう」だからと、夫が図書館で借りてきてくれた本。

    サブタイトル(帯)には「がんばるママと子どもたちの成長ストーリー」と書いてある。

    久しぶりの重松清。期待通りとてもおもしろかった。
    よくある平凡な日常生活(この本でいえば「夫の単身赴任」「ママ友トラブル」「学級崩壊」など)を、上手に描いている。

    主人公のアヤ(ママ)と、夫の哲也、子供のブンとチッキ、アヤの幼馴染の健、子供のナッコ、ママ友の留美子さん、子供の和彦君など、それぞれがいい味を出して、最後にはみんないい人になっている。

    すがすがしい読後感。

    心に残った文章は、別れ際に健がアヤに言った言葉。

    「チッキは『二人目』なんかじゃない。こどもに『1人目』も『二人目』もないんだよ。ブンちゃんはブンちゃんだし、チッキはチッキだし、アヤちゃんはブンちゃんの親を初めてやってるのと同じように、チッキの親も初めてやってるんだ」

    心に響いた。

  • 2015.11.25 読了。

  • 修学前後の子供を持つ母親が主人公のほのぼのした物語。重松清の作品は数点読んだが、私が読んだ作品は柔らかな文章でありながら、内容は辛いくらい暗い物語であったり、優しさを感じながらも悲しいものであったりした。
    しかしこの作品は、辛い部分というものがあまりなく、ハッピーエンドに終わる。主人公は読んでいる私がイラッとするくらいやさしさや弱さを持っている。しかし子供の成長と共に、また主人公にかかわるいろいろな人物により成長していく姿を1年間という期間で表現している。子育て時代にはこんな事もあったかなぁと懐かしく感じる部分もある作品だ。

  • 「なきむし姫」というタイトルにするほど泣いていなかったような気がします。アヤって女子に嫌われそうなタイプだよなーと思いながら読みました。泣いてれば王子様が助けてくれると思ってる天然お姫様。なきむし“姫”ね。現に幼なじみ2人は男だし、ママ友は友達が出来ないからアヤにくっついてるプライドだけ高い孤独なモンペアだし、相談相手は独身の姉だし。哲也がいなくてもさほど困った描写もなく、なんだかんだ周りに助けてもらって適当に上手くやってますね。
    とりあえず、散々子供たちの面倒みさせてたり留美子さんに対する愚痴を聞いてもらってるのに、子供のことで心配する気持ちはお姉ちゃんには分からないよ~なんてよく言えましたね。厚かましい。
    健のキャラクターもうっとおしくてイライラしましたが、アヤはダントツです。きっと鬱病にはならないだろうな、こういうタイプ。
    ラストの爽やかなまとめ方や、ブンちゃんの成長していく姿の描き方はさすが重松作品と思いました。

  • 2015/11/9

    なきむしのお母さん。
    ヒーローみたいな幼馴染。
    ほんわかとしたお話。

    「子どもは親の見ていないところで育つんだ」
    本当にそうなんだろうな。

    装丁がイメージしたキャラクターたちと違ったなぁ。

  • 須藤さんから借りた
    私には合わない。年齢的にも内容的にも

  • 二児の母なのに大の泣き虫のアヤが主人公。夫は単身赴任、厄介なママ友、突然現れた破天荒な幼馴染…どたばたホームコメディ。
    登場人物が濃くて主人公やママ友に少しイライラしながらもすっと続きが気になって読めた。
    でもまた読みたい!って思うほどの内容の濃さではなかったかな…ということで☆3でした。

  • 二児の母となった泣虫だった娘をめぐる物語。

    正調重松節という感じです。
    悩める中年の一家の主人である哲也、著者の作品では必ず出てくる風来坊キャラの健、そして主人公の心優しきなきむし姫のアヤがいいバランスです。
    健の登場と退場が心の懐かしいところに響きますね。
    非常に読みやすく、一気に読めてしまうけど、平凡が幸せであることを再認識させていただきました。

  • 重松さんの作品は本当に安心して読めます。
    一見、重たくなりそうな単身赴任、シングルファザー、モンスターペアレントの題材でありながら、決して暗〜い内容にならず、落とし所が絶妙。
    「読みやすいなぁ〜」と思ってたらママさん雑誌「COMO」に連載されてた作品とか。通りで女性受けな表紙だと思いました。

  • 泣き虫お母さんの成長物語。青少年向けかと思うほどサクサク読める。易しくて優しいお話。人生は観覧車。おとないちあきさんのカバーイラストが可愛らしくていい。

  • 悪くないんだけど、なんかいまひとつな感じだった。

  • 家族のほのぼのあったかストーリーですな。
    あっさりと読めました。
    もっと1個1個のエピソードをじっくり読みたいような、ちょっとあっけなくて、そこがまたいいのか。

  • 全体通して楽しく読むことはできるけど、続きが気になる早く読みたい!という気持ちにはならないほのぼのストーリー。

    ヒロインがあんまり好きになれなかった。

  • 霜田アヤ、幼いころから泣き虫で幼馴染から「なきむし姫」と呼ばれ、守られてきた。

    幼なじみの一人と結婚し、二児の親となった今も泣き虫なアヤが、夫の単身赴任で1年間シングルマザーで頑張らなくてはいけなくなり・・・

    なきむしのアヤだけど、一生懸命で共感できます。
    ご近所のちょっとイラッとくるお母さんや学校のこと、夫が居ない家庭のこと、自由奔放なもう一人の幼馴染との再会。

    単身赴任中の夫の心情、同僚の苦悩、盛り沢山な内容ですが、明るくて軽快なストーリーに1年間の暮らしを一気読みです。

    心配になったり、ほろりと来たり、ドキドキしたり、ふんわりあったかい1冊。

  • ここに登場した観覧車が良く効いていて
    久々に乗ってみたくなりました

  • お父さんとパパ。二人の父親がいる人生もいいかもしれないね。

  • う〜ん。
    子ども達がイイですね

  • アヤとテツ、二人の関係がどんどん悪くなって、
    もしや離婚してしまうのではと、
    ずっとヒヤヒヤしながらも次の展開が気になって
    あっという間に読み終えました。

    単身赴任の父、そして、別居する妻子。
    同じ境遇の方は、とても共感できる部分があるのではないかと思う。
    「家族を逃げ場にするな」、「仕事を逃げ場にするな」。
    ケンの言葉には時に「ドキッ」とさせられまいた。

  • なきむしママ。ちょっと頼りないけど頑張ってるパパ。ママにのやさしいお兄ちゃん。しっかりものの妹。そしてお隣さんや同級生。

    少しずつそれぞれが成長していく様子がほのぼの。

  • 涙腺がすっかり弱くなったじじいは、外で読まないほうがいいね。なんとか耐えたけど、危なかった(^^ゞ

  • 泣いてばかりの二児の母、夫の単身赴任でどうなってしまうの?
    という、まぁあらすじを読むと面白そうな話だったのですが、期待外れでした。

    アヤは泣き虫っていうか情緒不安定すぎるんじゃないの?
    そこで泣くの?というものばかり。
    女子から嫌われるよう湿っぽい性格の悪さも感じてしまいました。
    しかもいざ夫が単身赴任してからはほぼ泣いてないし、ましてや幼馴染のケンとの再会を喜び仲良く出かけたりして理解に苦しむ。
    あっかんべえする33歳主婦、私は嫌です。
    アヤが成長する肝になるようなエピソードもないし、チッキはただの他害児だし、ツッコミどころ満載で共感できるようなところはありませんでした。
    ホームコメディ。ホームコメディとして読めばそこそこ愉快です。

  • 二児の母なのに引っ込み思案で泣き虫の霜田アヤ。夫の単身赴任で危機的状況を迎えたアヤに救世主が現れる。子を持つ親の共通の悩みが共感を呼ぶホームコメディ。
    主人公はアヤだが、重松氏のメッセージは健の言動にあると思う。破天荒で常識を超える彼の言葉と行動が、アヤだけでなく周囲の人々を変えていく。GTOの鬼塚に通じるものがある。

  • やさしい風が吹く。

    時間といっしょに。

  • アニメかドラマを見ているかのような作品。
    私が重松清氏に求める物とはちょっとちがう。。。
    どちらかというとモンペの留美子のハチャメチャぶりをメインにしたストーリーの方が面白いんじゃないかと。
    軽すぎるんだな。

  • いつもの重松作品より軽いと感じました。
    若いママ向けかな⁈

  • やはり、私には重松作品がしっくりいく!
    私もあやほどではないもののの
    泣き虫の心配やさん。
    子育ても卒業したけれど
    夫の転勤!(家族そろって、知らない土地での生活)
    夫の単身赴任で、
    ずいぶんとたくましくなった。

    私の夫は、泣き虫の私を「泣くな!」と叱る
    我慢しようとしても涙があふれる!

    「泣きたいときは泣いて、わくわくするときは
     素直にわくわくしなきゃ、ダメなんだ」の
     健の言葉、胸にじぃーん!

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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