忘れないと誓ったぼくがいた (新潮文庫)

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著者 : 平山瑞穂
  • 新潮社 (2008年7月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101354811

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忘れないと誓ったぼくがいた (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 近い将来に自分が『消え』て、みんなから忘れ去られてしまう。
    自分の大切な人がそうなったら耐えられないな。
    それこそタカシのように、なりふり構わずつっぱしってしまうかも。

    記憶って曖昧。
    だから私は記録するのが好き。
    でも、その場の感じって、その時にしか味わえないんだよね…。

  • 存在が「消える」という不思議な現象が彼女の身に起きている。単に姿かたちが消えるだけでなく、彼女の記憶ごと世界から消え、忘れ去られてしまう。
    その運命を静かに受け入れようとする彼女と、そんな彼女と出会い、惹かれ、彼女を忘れないと誓う主人公の僕。
    非現実的な設定ですが、その現象がなぜ起こっているのかという理由や説明は全く必要性を感じません。
    死とは違うやりきれなさ。
    どんなに大切なことでも、どれだけ相手を想っても記憶は消えるという選択肢しかない。不条理な運命に抗う主人公の必死さがせつない。

    こうした現象がなくとも、大切で大事な記憶も時間が経つとどんどん曖昧になっていく。忘れたくない記憶、忘れてしまう記憶、どうしようもない事実についても考えさせられた。

  • 『なんていうか、弱みを握られている安心感っていうのがあるのかな。変な言い方かもしれないけど。ほっとするんだ』

    『本当にやりたいこと。ぼくにとって、それは何なのだろう?今まで、それを真剣に考えたことが一度でもあっただろうか。〜〜何がしたいかを本気で考える前にどうせ無理だろうと決めつけて、自分で道を狭めていはしなかったか。』

  • 読みやすかったけど、なんか物足りないような…。

    その後は消えておしまい?
    エピローグにもう少し織りこんで欲しかったな。

  • 自分の記憶なのか、記録から再現した想像なのか、曖昧なところは、幼い頃の記憶とよく似ている。
    記憶とはなんなのか。覚えているというのはどういう状況を意味するのか。

  • 主人公「ぼく」の想いが、苦悩が、とにかく切なくて、美しい物語。テーマは一貫していても作風が毎回変わる平山瑞穂さんの作品の中で、この本を最初に手にとることができたから、他の作品も読もうという気持ちになったんだと思う。幸運だった。 記憶というよくあるテーマで、こんなに真正面から恋愛小説を作れるとは・・・最後の最後まで、呆然とするくらい切なくさせてくれる。
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    再読。出かけるとき、とりあえず鞄に入れて、好きなところから何度も読み返している本。色々な視点で読めるけれど、理屈を抜きにして、ただ真正面から心を震わせたい。想いが記憶になっていく辛さの先にある、「記憶」が「記録」になってしまう切なさを、そのまま読みたい。大切なもののために一所懸命になるこの物語に、自分の綺麗だった心を閉じ込めるように。”悲しい”と公式のように唱えていたあずさが、最後に「悲しい」と言って消えていった変化が、いつまでも印象に残る。

  • 本当の死は忘れられること、というのはよくあちこちで聞く話だけど、忘れられることを生きるあり方を描くこの作品は、唯一無二ですね。

  • 大学受験を控えた高校三年生・葉山タカシはが織部あずさと
    初めて出会ったのは、地元の眼鏡ショップ。
    一緒に眼鏡を選んでくれた「織部」さん波長がピッタリ一目惚れ。
    しかし、何故か彼女の顔立ちをほとんど憶えていない…。
    眼鏡を受け取りに行った時会える事を期待するが、
    対応してくれた店長も「織部…?」あやふやな対応…。
    偶然にも同じ高校で彼女を見掛ける…。


    存在が、時々消えてしまうと言うあずさ
    あずさ自身が消えてしまうだけでなく、周りの人から忘れられてしまう…。
    その頻度が多くなるにつれ、周りの人に完全に忘れ去られる。
    タカシは、大好きな彼女を救いたい!
    この奇妙な現象を止めたい!
    自分が忘れなければ、止められるのではないかと
    彼女との出来事を全てノートに記し、毎朝全て読み直し思い出す。
    忘れたくない!忘れるものか!
    あずさの事を自分だけは忘れない!
    タカシが受験勉強も投げ出し、日々の生活も滅茶苦茶に陥りながら
    ノートに記し、ノートを一から読み思い出すを繰り返す。
    真っ直ぐな愛情の深さに胸が締め付けられた。
    その様子は、苦しかったなぁ。切なかったなぁ。

    何だか、ある種死ぬより辛い状況を作ってる。
    そして、エピローグ
    切ない!切ない!切ない!
    一生忘れられないよね…。
    それでも、前向きに進むタカシ

    読了感は、切なかったけど爽やかだった。

  • 誰からも忘れられてしまう少女。その少女に恋しながらも脳から抜け落ちるように彼女に関する記憶が削除されていく。絶対に忘れないと抱きしめたはずなのにその瞬間に彼女はいない。次第に追い詰められていく彼は彼女が消えてしまう事を防ごうと足掻き苦しむのだが・・・。

    自分をいくら覚えて貰っても、次会った時にはすっぽりと忘れられてしまうとはなんとも辛い。世界で一人ぼっちと同じですもんね。知り合いがいないだけなら作ればいいけど、忘れられてしまうならば全くの無意味です。
    名作とは言わないけど面白い本でした。

  • 私にとって今まで読んだことのない話でした。現実ではあり得ないけど、ふわふわ、透明感のある作品でした。主人公やあずさの心の動き、切なさが印象的。主人公のラストの選択もとても好きです。

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