フジコ・ヘミング 魂のピアニスト (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101361918

感想・レビュー・書評

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  • すごく素直で、ストレートな人なんだなと思った。才能がある人は感性がちがう。辛かったこと、様々な経験が演奏に表れているんだと思う。だからすごく深い音になるんだなぁ。

  • 日本ではNHKの番組により、その名を知られることになつたフジコ・へミングさん。本書はいはばそこに至るまでの彼女の半生を綴つた自伝と申せませうか。

    この人の文章を読みますと、まことに強靭な精神力の持ち主であらうことが推察されます。
    同時に、自らの才能を信じる信念があるといひますか、客観的に自己評価を下せる人物なのでせう。
    謙譲を美徳とする日本人にとしては、受け入れ難いとする反応も多いと存じます。何せ「私は大いなる才能がある。それを理解しないのは教養のない聴衆のせいなのだ」と語つてゐるに等しいですからな。

    高い評価を受けてゐる人ならば喝采を浴び、さうでない人は同じ事をしてもそつぽを向かれます。関係ないが、野田くんと小泉くんは似てゐる。それぞれ増税・郵政でまつしぐら。党内に反対意見多数。違ふところは、小泉くんは圧倒的な支持率を保持してゐたといふとことですな。
    ゆゑに敵対する人々を「抵抗勢力」と名付け、更に支持を得たものであります。野田くんはそれができず、野党にすりよる毎日。

    フジコさんを取巻く環境を見て、さういふことを考へました。余計な事です。

    http://ameblo.jp/genjigawa/entry-11265828131.html

  • 彼女の強さ、繊細さが伝わる

  • フジコ・ヘミングが生まれてからこれまでの人生のエッセイ的なかんじかな?
    家族のこと。カラヤン、バーンスタインとの出会いとかどきどきしちゃった笑

  • 演奏を聴いてから読めばもっと深く何かを感じられたんじゃないかと思う。

著者プロフィール

フジコ・ヘミング ピアニスト。本名、ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ。スウェーデン人の父と日本人の母のもと、ベルリンに生まれる。5歳でピアノを始め、10歳でレオニード・クロイツァーに師事。東京芸大卒業後、28歳でベルリン音楽学校に留学。ウィーンではパウル・バドゥラ=スコダに師事。レナード・バーンスタインやブルーノ・マデルナに才能を認められるが、聴力を失うアクシデントに遭遇。日本に帰国後の1999年、NHK「フジコ あるピアニストの軌跡」が大反響を呼び、デビューCD「奇蹟のカンパネラ」が200万枚を超える大ヒット。以降、世界各国で演奏活動をおこなっている。絵を描くのも好きで、小さい頃から描き続けている。著書に『フジコ・ヘミング 14歳の夏休み絵日記』(暮しの手帖社)、『やがて鐘は鳴る』(双葉社)、『永遠の今』(CCCメディアハウス)など多数。被災者や動物などの支援活動も続けている。

「2022年 『ねことワルツを』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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