- Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101369143
感想・レビュー・書評
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SF+ミステリー。
本作の魅力は、サイキックの能力を持ってしまった二人の少年の内面描写だろう。彼らがサイキック能力を持ってしまったことに悩みながら、最後に自身を犠牲にしつつも事件解決に貢献するという、彼らの成長が、ミステリー要素と上手く組み合わさって上手く描かれていると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読。
スマホを使っていないとか、時代を感じるところもあるが、話そのものは今読んでも古臭くない。
超常能力を持つ者を題材とした、こういう宮部さんの話をまた読みたい。 -
面白いのだが、扱う題材に対して事件が小規模だなと感じた。
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また読みたいな
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記録
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かなり面白かった。
サイキックの少年2人と、マスコミのおじさん。
おじさんはサイキックに半信半疑ながら、信じたい気持ちもある。
そして事件は起こる。
事件は、少年により最悪の事態は避けられるが。。。
最後、おじさんは少し救われるから良かった。
ハッピーエンドとは言えないけれど。 -
<僕にもカエルくらいなら、寝てるかも>
「なあ」
「あぁ?」A男が振り返る。アルコールでその頬は、ぼんやりと紅潮している。
「お前、B子好きやろ」
友人A男は、日頃からB子に対してあからさまに距離を詰めている節があった。その日の飲み会も同様。それを見て、こんな風に口に出した事がある。
似たような経験がある方も、いるのではないでしょうか。
反応は「ちげーよ」やったり、「そ、そんなんじゃねーよ」やったり、する。
図星という時もあれば、てんで的外れな時もある。
図星ーー要するに、自分の予想が的中していれば「お前の考えはお見通しだぞ」という、ちょっとした優越感を感じるやろう。
でも、仮にA男がB子に距離を詰めていなかったとしたら、どうやろう。普通なら、分からないはず。
しかし、それでも、心の内が分かってしまったら?それも、身の回り、全ての人のそれが。
例えば、電車で向かいに座っているサラリーマンが、朝からAVをスマホで見ている事が分かったり、となりのデスクに座っている愛想の良い同僚が、内心では僕のことを激しく蔑み、毒付いている事が分かったら。どうやろうか。
、、、そんな物語です。例えがチープ過ぎました、すみません。もっと、シリアスな雰囲気の話です。他人の心が読める少年を軸に、物語が展開します。
耳を塞いだって、他人の腹の底が聞こえてくる。地獄ちゃうか… -
そういう事
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人の心を読める、そんな少年と出会って、疑ったり信じたり。その子たちの苦悩も聞き、助けになっていく主人公。