龍は眠る (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 11320
感想 : 815
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  • Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369143

感想・レビュー・書評

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  • SF+ミステリー。
    本作の魅力は、サイキックの能力を持ってしまった二人の少年の内面描写だろう。彼らがサイキック能力を持ってしまったことに悩みながら、最後に自身を犠牲にしつつも事件解決に貢献するという、彼らの成長が、ミステリー要素と上手く組み合わさって上手く描かれていると思う。

  • 再読。
    スマホを使っていないとか、時代を感じるところもあるが、話そのものは今読んでも古臭くない。
    超常能力を持つ者を題材とした、こういう宮部さんの話をまた読みたい。

  • 面白いのだが、扱う題材に対して事件が小規模だなと感じた。

  • また読みたいな

  • 嵐の夜、蓋の外れたマンホールに子供が転落して行方不明になってしまう。雑誌記者の高坂とサイキックの高校生稲村慎司が出会うことろでストーリーが始まる。

    誰でも一度は「相手の心が読めたら」と思うのではないだろうか。

    しかし、知らないことが幸せというのは確かにある。無知だからこそ生きていけるという部分もある。相手の心の中を読むよりも、相手の心を理解しようと努力することの方が大事。そんなことを教えてくれる一冊だった。

    人が心の奥底に飼っている龍が眠っているからこそ、人は人として生きていけるのかもしれない。

  • 記録

  • かなり面白かった。

    サイキックの少年2人と、マスコミのおじさん。
    おじさんはサイキックに半信半疑ながら、信じたい気持ちもある。

    そして事件は起こる。
    事件は、少年により最悪の事態は避けられるが。。。

    最後、おじさんは少し救われるから良かった。
    ハッピーエンドとは言えないけれど。

  • <僕にもカエルくらいなら、寝てるかも>

    「なあ」

    「あぁ?」A男が振り返る。アルコールでその頬は、ぼんやりと紅潮している。

    「お前、B子好きやろ」

     友人A男は、日頃からB子に対してあからさまに距離を詰めている節があった。その日の飲み会も同様。それを見て、こんな風に口に出した事がある。

     似たような経験がある方も、いるのではないでしょうか。

     反応は「ちげーよ」やったり、「そ、そんなんじゃねーよ」やったり、する。
     図星という時もあれば、てんで的外れな時もある。

     図星ーー要するに、自分の予想が的中していれば「お前の考えはお見通しだぞ」という、ちょっとした優越感を感じるやろう。

     でも、仮にA男がB子に距離を詰めていなかったとしたら、どうやろう。普通なら、分からないはず。
     しかし、それでも、心の内が分かってしまったら?それも、身の回り、全ての人のそれが。

     例えば、電車で向かいに座っているサラリーマンが、朝からAVをスマホで見ている事が分かったり、となりのデスクに座っている愛想の良い同僚が、内心では僕のことを激しく蔑み、毒付いている事が分かったら。どうやろうか。

     、、、そんな物語です。例えがチープ過ぎました、すみません。もっと、シリアスな雰囲気の話です。他人の心が読める少年を軸に、物語が展開します。

     耳を塞いだって、他人の腹の底が聞こえてくる。地獄ちゃうか…

  • そういう事

  •  人の心を読める、そんな少年と出会って、疑ったり信じたり。その子たちの苦悩も聞き、助けになっていく主人公。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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