ソロモンの偽証: 第Ⅲ部 法廷 下巻 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369402

感想・レビュー・書評

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  • 評判も評価も高かったので楽しみに読んだが、面白かったが、チョット期待外れっていう感じで、人に良書として薦めるには至らないかな。
    確かに中学生にしては出来すぎる感じだし、法廷でのやり取りでは感動もあったが、それもそれ程大きくはない。
    若い頃にはあったと思われる感受性が歳を取ると共に希薄になったからだなきっと。

  • 物語としてはすごく面白かったです!

    ただリアリティーはないように私は感じました。
    だって中学生とは思えないくらいにみんな賢すぎるんですもの…。
    中学生でも聡明な子はいると思いますが、それにしても法廷でのあの振る舞いは中学生には絶対に無理だと思いました。ある程度の訓練を受けた大人以外には無理だと思います。論点のすり替えとか、笑いを交えて返すとか。普通の中学生なら、多くの聴衆の前に立たされるだけでも緊張して上手くしゃべれないと思いますので、登場人物たちが有能すぎるように感じました。

    ただ、それ以外はとてもよかったです!

    各キャラクターの心情を1人ずつとても丁寧に描いていて、序盤は登場キャラが多かったですが、誰がどんな子か覚えようとしなくてもスッと入ってきました。

    中盤くらいからなんとなく真相はこうなんだろうなと予測できてしまったんですが、子ども達がどのように決着をつけるのかは全く分からなかったので最期までドキドキしながら読めました。

    重く難しいテーマだったと思いますが、読後感もよかったです。

  • 半年かけて読了。
    裁判では尋問が長々と続くが、飽きさせないストーリーとなっており、続きが気になり、さくさくと読み進めることができた。
    結末の大部分は伏線によってある程度想像できたが、それでも長編ということもあって、読了後は充実感で満たされる気持ちとなった。

  • ついに、この長ーい話が完結した!
    続きが気になって、やっぱり夜更かししてしまった。
    かなりの長編なのに、どんどん読んでしまう話を書ける宮部みゆきさんはやっぱりすごい!

    読んでる間、親子について考えさせられた。

    第2部までは単行本で読んでいたけど、分厚すぎて読みづらくて、第3部からは文庫本にした。
    文庫本には、涼子が大人になって登場する短編も入っていて、文庫本にして良かった!

    こんなに長い話にハマって読んだのもすごく久しぶり。「白い巨塔」以来だった!

  • 面白かった!
    久しぶりに読むのが止められない作品だった。

    宮部ワールドは本当にリアル。それ故重たい部分もあるのだけど、本作は中学生達も大人達も比較的真面目で協調性ある人物が多くて安心できた。

    疑似裁判を行っているので、誰かが誰かを評する場面が多かったが、普段接している人の印象が実にその人物を的確に評している。これはおそらく多くの読者の感じた印象と繋がっているんじゃないかと思う。それもまたリアルな要因だ。

  • 3部作で文庫本にして6冊。大長編なので読み始める前は読み切れるか?と軽く心配になるくらいだったが、読み始めたら面白く、最後の1冊を読み始める時は結末はどうなるんだ?!と焦る気持ちを抑えて読んでた。こんな大きい経験をした子供達の未来がどんなか気になる

  • 隠された秘密が解き明かされる超長編ミステリー小説。
    と、思って読んでいたけど、そんな単純なものではなかった。

    絶対的な主人公を置かないことで、あらゆる立場の読み手に響く題材が散りばめられていた。
    6巻に渡って描かれたことにも納得。

    学校の在り方、
    マスコミの在り方、
    子供の不登校、非行、犯罪、
    親子関係、夫婦関係、などなど、、

    感じ入るところは読み手それぞれ。
    だけど、詰まるところこれは青春群像劇。
    読後感はとても爽やか。
    大変満足。

  • ここまでの長編は初めての経験。
    ただ読んでる中一度も苦痛に感じることなく
    読み進むにつれ、
    どんどん終わってしまう儚さに悲しくなった
    まさにミステリーの真骨頂
    これが読みたかったが詰まってる
    出会えてよかった。
    出会えてよかった。
    宮部みゆきを知った作品。

  • ページをめくる手が止まらず、とにかく面白かった。
    今までの伏線をどう回収していくのか。
    誰が証言台に立つのか。
    どんな事実が導き出されるのか。

    そして結審した時、とても温かい気持ちになりました。学校内裁判に参加した学生たちに明るい未来が待っていてほしい、そう願わずにはいられませんでした。
    「負の方程式」これから読みます(^^)

    宮部みゆきさんの作品を初めて読みましたが、超大作ミステリーの醍醐味を改めて感じる事が出来ました。他の宮部作品も読んでみたいです。
    いい作品に出会えた。。

  • 仕事をしながら一日一冊ペースで読んだ。こんな集中的な読書は何年振りだろう。
    冷静に振り返ればそりゃないやろという動機だが、面白かったからいいや。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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