飲めば都 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.55
  • (27)
  • (85)
  • (86)
  • (15)
  • (3)
本棚登録 : 798
感想 : 89
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101373331

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  お酒が飲みたい!!と読んでいる間ずっと思っていたような気がする。楽しそうな飲酒シーンがとても多いけれど、時には泥酔して失敗したり、シビアなことを語り合ったりする中で都ちゃん達が良好な人間関係を築いているのを読むと、これぞ良い飲みニケーションだなぁと思った。ユーモラスで温かく、でも時に生じる齟齬は厳しく現実的で、読んでいて唸らされることも多数あり、読後の充実感は大きい。解説で豊崎さんが仰っている「北村薫は女たらしである」ということ、大いに納得した。

  • 相変わらす何故ここまで女性目線で女性らしい話が書けるのかと感心する。
    ただ今までの北村作品と比べると楽しくはあるもストーリーはフラットで少し物足りない。主人公も前向きと言うよりは打算的な感じ。

  • いいね、都さんのような陽気な飲んべえは楽しいかも。
    最初は作者の自伝かと思った。ちゃんとした(?)ラブストーリーだったのね。

  • 酔っ払いにほんの少し優しい気持ちを持てる…かもしれない連作短編集。
    お酒も飲みたくなりますね。
    一癖も二癖も楽しい登場人物でございました。

  • お酒大好きな女性編集者と彼女を取り巻く仲間たちが繰り広げる話。
    とにかくお酒を飲みまくり、クスッとかアハハハと笑える話あり、ハハハ…と乾いた笑いになってしまうものまである。
    お酒好きな私には面白く、また反省しながらも楽しく読めた。

    2015.3.13

  • はじめての北村薫。編集者の二十代女性が主人公。本人含め周りのお姉様方が豪快に酒を飲んで失敗する。微笑ましいかつ微妙に沁みてくるストーリーで面白い。女性心理をここまでそれっぽく描く北村薫っていったい何者。。という感じです。あくまで、男である自分目線ですが。

  • 最後の終わり方がちょっと...。やっぱりおじさんを感じさせます。

  • お酒にまつわるエピソードに事欠かない女、小坂井都のちょっぴり笑えてちょっぴり心暖まるお話。
    都の脇を固める編集者たちがこれまた面白くて、酒の席での狼藉ぶりが半端ない。
    中でもぐっときたのは、結婚指輪の話。切なかった。
    都が振られるエピソードより、文ネエが振られるエピソードの方が泣ける。親友以上になれなかった女の無念。
    他にも女同士の友情論なども興味深かった。
    仕事も結婚もこなすアラサー女子都ちゃん。素敵な旦那様とこれからも面白い人生を歩んでいくんだろうな。

  • これを書いたのが男性だとは!
    20代後半の女性の気持ちがとてもおもしろく書かれていて大好きな本。

  • 都、飲め!

全89件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北村薫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×