わたしがいなかった街で (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.43
  • (19)
  • (24)
  • (43)
  • (9)
  • (5)
本棚登録 : 538
感想 : 42
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101376424

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私にも「違う人生」が待っていたかもしれない。

  • 2015 8/20

  • 柴崎さんらしい雰囲気で、お話は進んでいくのだけれど、題材が重く、私には難しかった...。

  • 柴崎さんらしい雰囲気の文章だった。(どことなく『フルタイムライフ』を彷彿とさせる)

    物語の行き先は私にはちょっと難解だったなぁ。
    主題を見つけ損なってしまった><

  • 苦戦しました。
    ストーリーの起伏というより、一つ一つの場面の中での主人公の心の動きや、それを記す文体を楽しむ本。いわゆる純文学です。
    しかし、しかし、どうも戦争ドキュメントにはまり込む主人公の性状に付いて行けず。
    文章は素晴らしい。
    ただ好きかと言われれば、それほどでもなく。ついつい目が文字の上を滑るような感じがしました。とは言うものの、何か所も思わず引き込まれる表現があり、それだけでも読んだ価値はあると感じました。

  • 久々に読んだけど、やっぱり合わないなー。
    何気なさ、が、たどたどしくて、しっくりこない感じがする。

    砂羽の、普通を目指してるけどズレてる感。
    でも、分かるところもある。
    例えば、祖父が広島で戦争の爆撃に巻き込まれた話を、何も知らないはずの自分の何かと重ねてしまうところとか。
    遠く離れた国の戦争や、戦闘で死んでゆく人をドキュメンタリーで眺めているときの、気持ち悪い違和感とか。

    非日常を知りながらも、非日常を求めてはいない砂羽。だから小説では何も起こらないし、何も期待しない。
    新たな恋に発展するわけでも、行方不明の友人に会えるわけでも、会社に正式に雇用されるわけでも、なく。

    ただ、砂羽の心情の中だけで起こる非日常や運命とのやり取り、そこがよく分かる私も、普通とはズレているのかもしれない。

著者プロフィール

柴崎 友香(しばさき・ともか):1973年大阪生まれ。2000年に第一作『きょうのできごと』を上梓(2004年に映画化)。2007年に『その街の今は』で藝術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、2010年に『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞(2018年に映画化)、2014年『春の庭』で芥川賞を受賞。他の小説作品に『続きと始まり』『待ち遠しい』『千の扉』『パノララ』『わたしがいなかった街で』『ビリジアン』『虹色と幸運』、エッセイに『大阪』(岸政彦との共著)『よう知らんけど日記』など著書多数。

「2024年 『百年と一日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柴崎友香の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×