あつあつを召し上がれ (新潮文庫)

著者 : 小川糸

• 新潮社 (2014年4月28日発売)

感想・レビュー・書評

[コハクさんの感想 · 2022年12月29日]

「こーちゃんのおみそ汁」は何回読んでもうるっとくる。

[メルさんの感想 · 2022年7月18日]

心温まる料理の短編集。

小川糸さんの作品で1番好きなのが、リアルな人々の生活の中にある「食」に関する描写。

小川さんは食べ物の描写に長けていて、美味しそうでついお腹がなってしまうような作品が多いです。
この短編集の中で1番を決めるのはすごく難しい。どれも人々の中心には「食」があって、そこには温かいエピソードが山のようにある。

「食」は生活の上でかなり身近な存在だからこそ描けるものがあって、心温まるのも身近な存在だから。

[たまごやきさんの感想 · 2022年7月10日]

亡き母から仕込まれた味噌汁を父に作り続けてきた娘が結婚により家を出る日の朝を描いた「こーちゃんのみそしる」
数年前に話題となった「はなちゃんのみそ汁」の家族をモデルにした作品だと「はなちゃんのみそ汁 青春篇」で書かれいて意外な繋がりを感じた。

一番好きなのは「親父のぶたばら飯」。一緒に同じものを美味しい、と楽しめる相手がパートナーの条件というのは大いに共感。素敵な恋人たちだと思った

[hatchan0610さんの感想 · 2022年6月30日]

小川糸さんは「食堂かたつむり」以来かな。美味しいものが出てくる出てくるって思ってたら、認知症のおばあさんの話とポルクとの話は、筒井康隆を読んでるのかと思ってしまった。最後は父の思い出のきりたんぽと思いきや、味がおかしくて、笑い話になってしまった。

[ぐぅこさんの感想 · 2021年7月30日]

食べ物の数だけ物語がある。

短編小説なのでサクッと読めましたが、

『こーちゃんのおみそ汁』では涙しました。

[ichicaさんの感想 · 2021年7月22日]

食べ物と人生はいつもともにある。
ご飯を食べるというのは、本当に生きることそのものだと、小川糸さんの小説を読むと感じる。
出逢いにも別れにも人生の岐路にも、食事は寄り添う。
美味しくてもまずくても記憶に残るそれらを、通り過ぎてからも人は忘れないのだろうと思った。

[よもぎもちさんの感想 · 2021年7月21日]

初めての小川糸さん。心が温まる、なんだかウルっとしてしまう物語だった。年齢や環境が変わった時に再読するとまた違った感想を持ちそうだなと思った。他の作品も読んでみたい。

[amore mio さんの感想 · 2021年7月12日]

「こーちゃんのお味噌汁」が素晴らしく良かった。
小川糸さんの生き生きとした表現は、読み終わった後にほっこりさせてくれる気がします。

[maomaoさんの感想 · 2021年6月15日]

食べ物にまつわる短編集。
豚バラ飯、松茸づくし…と小川糸さんの食べ物小説はとにかく食欲をそそる。そして物語は温かい。
ただ本作では異色の短編があってちょっと驚きました。

[くんたさんの感想 · 2021年3月8日]

もの凄くよかった。さすが小川糸さん。
何にしても出てくる全ての食事が美味しそう。
それだけで幸せな気持ちになる。
おやじの豚バラ飯とこーちゃんのみそ汁がお気に入り。

著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」