神様はいますか? (新潮文庫 た 75-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101412344

感想・レビュー・書評

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  • 飛行機での暇つぶしに高校時代読んだ本を再読。
    1冊目は田口ランディさんの本を読むきっかけになったこの本。
    人と人が真に分かり合うことなんてできない。色んな人がいて、各々の感情の動きは個人の想像を超えている。でも、一瞬であれば理解し合える瞬間はあるにはあるらしい。その瞬間に支えられて私たちは生きている。
    この人は「わかったつもりにはならない」というスタンスをとっているから、明確に答えを出さない。でも答えがないのにすごく納得できる。自分の考え方に近い作家なんだなと再確認しました。
    障害者の人が作者に言った言葉。
    「タグチさんは、なにかしなければいけないかもしれないけど、わたしはいきていることが、かくめいだから」

  • 人間は動物界の裸の王様。人間という特殊な生き物になろうとしている。という描写が心に残った。僕のような自然に帰ろうとする人間は、そのような現代に己でも気付かない内に、本能的に反発しているのかもしれない。

  • いくつかの疑問について、ランディさんの考え方や経験が書かれている。一番印象的だったのは、「人生に文学は必要でしょうか」というエッセイだった。特に、「行って、帰ってくることが、大切なんですよ」という精神科医の先生の言葉に感銘を受けた。僕自身の行動においても、行って帰ってくるということを意識したいと思った。

  • 田口ランディさんは家族に対しての捉え方が特に独特だと思う
    お兄さんの亡くなり方とか、その考えに至るまでにいろいろとあったとは思うけど

    “他者とは想像することしかできない存在。家族だってそれは同じだ”
    ランディさんは家族であるという理由で、他者よりも高いハードルの要求を
    相手に課すことが少ない(もしくは少なくしようとしている)と思う

    家族であるから相手に多くを求めていいということが前提となると
    要求に応えない・応えられない家族を持つ人は苦しくなると思う
    みんな(という実際に存在しない空想の産物)が当たり前のように
    手に入れているものを私は手に入れられないという欠損感
    前提の完璧さが増せば増すほど欠損感が強まってしまう

    だから、相手に高い水準の期待をしないのではないかと思う
    家族は何でも要求を押し付けていい対象ではないということ
    とても大人の考え方であるし、こう考えることで自分の苦しさも薄らぐと思う
    私はそうだから、ランディさんもそうかなと思ってしまったが全く違うかもしれない
    ただ、同じだとしたらブラッシュアップしてきてこれでいいと思っているはずの考え方
    なのになんか一抹の寂しさみたいのを感じたりもする…

  • 寝る前の布団の中で読む不思議本としてオススメですな

  • 他人のことはわからない ことのみわかりあえる
    だったかな?
    印象的でした。
    母も気に入った模様。

  • ランディさんの文章好きだなぁ。

    別に科学的証拠の裏づけとかはほとんだないけど、
    妙な説得力があって「そうそう!」と納得、共感してしまう。

    この本は事あるごとに読み返そう。

    イイ本だと思う。

  • いくつかの疑問について、ランディさんの考え方や経験が書かれている。一番印象的だったのは、「人生に文学は必要でしょうか」というエッセイだった。特に、「行って、帰ってくることが、大切なんですよ」という精神科医の先生の言葉に感銘を受けた。僕自身の行動においても、行って帰ってくるということを意識したいと思った。

  • 生きていること自体が革命。死んでしまったら、全てが終わり。
    たまには神様と対話を楽しむ。

  • 奇跡についてとか、分かち合うということについてのところが面白かった。恋愛のはじめを狩りだとすると、結婚は農業だと言っててへぇーと思った。あと平和というのは状態じゃなくて、「茶道」とか「空手道」というような「道」の一種だと思えばいい、というのは納得だった

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著者プロフィール

作家。

「2015年 『講座スピリチュアル学 第4巻 スピリチュアリティと環境』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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