バリ3探偵 圏内ちゃん 忌女板小町殺人事件 (新潮文庫nex)

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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800431

感想・レビュー・書評

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  • トリック(?)は序盤ですぐに思いつきますし、実際それが答えでした。しかし1番最後の詰めの部分だけは想像できず。読むまでわかりませんでした。嫌いではないけれど、やはりストーリーよりはキャラで成り立ってる感じがします。
    そのせいか単に自分の記憶力の問題かは謎ですが、読了後数日おくと「あれ?どんな話だっけ?」となりました。

  • 前回より読めない展開が多くてハラハラ感が増した。が、都合が良すぎると感じた点もいくつかあった。
    朔太郎にことは1巻よりも苦手になっているかも...。小毱は最初は高飛車で気が強くてとっつきづらい印象だったが、圏内ちゃんと打ち解けるにつれ好きになった。前回同様テーマ(前回なら手への異常性愛、今回ならカノンリレー)への掘り下げが深く、反面事件そのものよりその背景に重きを置かれすぎているように感じた。

  • バリ3探偵圏内ちゃん第二弾。

    個人情報が伏せられたニュースでも、圏内ちゃんにかかればあっという間に特定される。
    これって現実でもそうですよね。
    わずかな映り込みの情報から特定されてしまう。
    現代にマッチした作品だなと。

    今作は女性刑事の出番が多く、圏内ちゃんが珍しく感化されていて新鮮。
    ここから圏内ちゃんも変わっていくのかな。
    この女性刑事のように不倫推奨はしないけども、外の世界を見ることができたらいいなとは思う。
    ネットの世界は自由自在かもしれないけど、リアルなものにも触れてほしい。

    続きがあるならまた読みたいな。

  • なかなか

  • 一巻で未解決だった左手切断連続殺人のつづきが描かれるのあと思いきやまったく別の事件を描く構成。
    善意のバトンリレーを殺人に利用するというストーリー、バトンがわたる4人の関係性がちょっと難しいかな、読んでて理解がが追い付かず前のページに戻りつつ読み込む必要があったのでもうちょっとシンプルさが欲しいようにも思いますが、圏内ちゃんがテンポよく謎を解明していくさまは爽快さがあり、一巻同様楽しめました。

  • ひきこもりの「圏内ちゃん」シリーズ

    謎の連続殺人事件
    犯行動機がある人間たちにはアリバイがある
    いったいどうつながっているのか

    1作目は、あんまりなキャラ設定に違和感しかなく
    あまり楽しめなかったけれど
    2作目のコレは慣れたのか、かなりミステリとしても楽しめた。

    新キャラの小毬も強烈。
    圏内ちゃんの引きこもりの秘密、次回作でわかるのかしら

  • 最終的には小鞠さん好きになれるように描かれているけれど、私は最後まで小鞠さんのことを好きになれなかった。これから好きになれるだろうか。今回も前回同様に、時間軸の違うストーリーが交互に書かれていた。前回は何となく繋がりは見えたけれど、今回は繋がりが見えなくて、どう繋がっていくのかドキドキしながら読み進めていきました。ラストは全てが見事に繋がってお見事。

  • ○関連がありそうでなさそうな殺人事件の謎を、圏内ちゃんの操作がときほぐす
    今回は、元製薬会社勤務の「にたにたフェイス」さんが忌女板にあげた「妻が自分の小説について理解してくれない」という投稿から始まる。
    圏内ちゃんは、HN(ハンドルネーム)や投稿内容から、人物を瞬時に特定してしまうが、その名前でネット検索をかけたところ彼の死を伝えるニュースが流れていた。

    一方、刑事の汐見坂は、岸谷という女性が殺された事件を追っていた。新たに登場する刑事の小鞠が岸谷のスマホの隠しアプリを見つけパスワードを解読し不倫を突き止めるものの、実はダブル不倫をしていたこともわかる。

    圏内ちゃんは二谷が通っていた、そして恨んでいたと思われる歯医者の渋沢に目をつけるが、その渋沢も死亡してしまう。二谷の事件が気になる圏内ちゃんは、朔太郎と相談して捜査一課に助けを求める。

    捜査一課と圏内ちゃんが協力して少しずつ事件の全容が見えてくる。
    そこには奇妙な共通点と、謎のアルファベットのハンドルネームと「You Are Guilty!」の文字。この謎をどう解くのか、そして犯人は。
    最後に予想の斜め上を行く犯人像。それは見つからないわけだ!

  • 今回も仕掛けは複雑で面白いのだが、原因や過程にやや強引な力業を感じるし、全体的に不自然さがつきまとう。同著者の他作品の登場人物を絡ませるやり方も、あまり好きな手法ではないなぁ。

  •  シリーズ二巻目、バリ3でアンテナが立っている場所じゃないと生活できない忌女板(2ちゃんだと鬼女だね)のアイドル、どんな炎上でも本人特定に関しては抜群の追跡能力を持つ圏内ちゃんの活躍で事件を暴く。

     今回も始まりは炎上から始まった。「妻が自分の夢を応援してくれません」と身勝手な男の書き込みから炎上が始まり、圏内ちゃんが即座に本人特定したものの、しかしその男は特定される頃には既に殺されていた。

     事件は別の事件との絡んでいく。階段から突き落とされ殺された妊婦、バイクに針金を引っかけられて事故死した男、有名な眼科医の刺殺事件は関連が考えられながらも、真相究明は行き詰っていた。

     続く死のリレーに、いったいどんな関連があるのか。圏内ちゃんが推理に挑む。


     というわけで七尾与史特有の、いやぁそんな犯行ねぇだろうというエンターテイメントに特化したミステリーでした。
     この人の本は、ほかの作品に出てくる登場人物も出てくることが多い。今回だとドS刑事の面々が登場してきた。

     さて、まだシリーズ終わりそうにないので、すげぇ面白いわけではないけどお付き合いすることとす。

著者プロフィール

1969年、静岡県生まれ。第8回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉として『死亡フラグが立ちました! 』(宝島社)で2010年デビュー。
他の著書に「ドS刑事」シリーズ(幻冬舎)、「山手線探偵」シリーズ(ポプラ社)、「バリ3探偵 圏内ちゃん」シリーズ(新潮社)など多数。

「2023年 『全裸刑事チャーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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