天久鷹央の推理カルテV: 神秘のセラピスト (新潮文庫nex)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101800905

感想・レビュー・書評

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  • だんだん扱う事件が大きくなっていく…

  • 外出すると体が腐ると訴える男性
    若返った女性
    神の声が聞こえると言うホームレスに惑わされた白血病の少女の母

    女性なら若返ったならば嬉しいもの。しかし不老不死の薬などない。"若返り"その裏には恐ろしい副作用が待っていた…

    第3章、血の涙を流し、手に十字架の刻印が浮かび上がる男性

    白血病の少女の母親は医療不信から預言者に執着してしまう

    予後良好、再発は低い
    それなのに2度のケモ後にまた再発

    母親の立場からしたら医療不信になる気持ちもわかるし、治ると言われたら怪しい宗教だってすがりたくなる気持ちもわかる(._.)

  • 人混みに行くと指先が腐り離れると元に戻る為引き籠もる青年と心配する姉、鍼灸師の治療で劇的に若返る老婦人と詐欺への加担を心配する娘、教会に現れた血の涙と掌の聖痕を持つ預言者に縋り少女の再発した白血病治療を拒否する母親。安定した魅力ですきなシリーズ。苛酷な治療を頑張れると言い切る九歳児の強さが胸を衝く。

  • 腐りマン、更年期、十字架の3例。シリーズ通して明るめの話が多いが、ⅣのみⅠ~Ⅲと違って暗めであったような気がする。今作は再び明るめの話が続く。Ⅱ巻のような人情噺的な要素は薄く、かといってⅣ巻のような強いミステリーはなりを潜めており、「お騒がせ事件の根底にはある病気が隠れている」とある種の原点回帰をしていると思われる。

  • いつも読みだすと気になって
    止まらない面白さ

    世の中にはこんなにも
    いろいろな病気があるのか~
    と勉強になるね

    今回は3つの物語
    最後の聖者の刻印は
    ちょっとうるっと来たね
    医療現場の奇跡なら
    いっぱい起こってほしい
    そう思ったね

  • 寒くて腐る話

    女性ホルモンの話

    結核治療による副作用の話


    わかりそうな話が多くて楽しかった

  • 鷹央先生が思ったことを口に出して言ってくれるので、物語がスムーズに進んで読んでいて気持ちがいいです。
    医療の知識が全くないので途中でオチに気づくことがないのもこのシリーズの魅力だと思います。長編ものよりも今回のような短編をもっと書いて欲しいかな。

  • シリーズ最新作。3話の中編から構成。メインはインチキ教祖にハマり骨髄移植を拒む母親が白血病が再発した少女を救うために鷹央が奇跡を起こす教祖の体の謎を解く話。毎度毎度自分たちの知らない病気の症例を探してミステリーにするこの作者の想像力には脱帽せざるを経ない。今回もまあ興味深く読むことが出来た。あと、「永遠に美しく」の短編でアラサー扱いされてキレる鷹央と、姉のいる前で無駄な努力をしていることを本人の前で嬉々と話して折檻される鷹央の描写は不謹慎ながらも笑いが止まらなかった。感想はこんなところです。

  • 【あらすじ】
    白血病が再発し、骨髄移植でしか助かる見込みがない少女・羽村里奈。だが、複数回に及ぶ化学療法を経ても病気が完治しなかったことで医療不信に陥った彼女の母親は、移植を拒否し、左手に聖痕を持つ預言者の言葉に縋るようになってしまう……。少女を救えるのは、医療か、奇蹟か。神秘的な現象を引き起こす“病気”の正体とは。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央が奇蹟の解明に挑む。

    【感想】

  • 人混みの中で自分の体が腐っていくなんて絶対幻覚だと思われる症状がまさか…の話はビックリした。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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