罪と罰〈上〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (585ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102010211

感想・レビュー・書評

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  • 大学生の時代に読みました。
    深かった・・・

  • あまりにも有名なために、読む前に若干気負いすぎたのか、強烈な印象は受けなかった。
    ただ、ドストエフスキーの中では一番最初に読んだものであり、それ以来読んでいないため、幾多の作品の中に置いてみて、その価値をもう一度確かめてみたいと思う。

  • 途中までは繰り返し読んでますがレビューはいずれ。名前が覚えきれないっ。下巻は読んでもないのです…(積読本決定か?)

  • 何度か挫折したが、今度こそと思い読み切った。(下まで)
    とにかく、キャラの濃い登場人物たちの皮肉交じりの会話の戦いが面白くて笑わせてもらった。当時の世評とか、背景とかは全く詳しくないが、現代に生きる人が読んでもあらゆる角度からいろんなことを学べる一作だと思う。
    善とは何か、悪とは何か、罪とは何か、罰とは何か、いろんなことを考えさせられる。けれど個人的にいは、どんなに思考をめぐらせても、答えはないのだから、あるがままに生きればいいじゃないかと思う。もちろん、罪の意識というのは犯した人にしかふりかからない苦悩だとは思うので、自分には何も言えないが、「考えるって何だろう、悩むって何だろう」とやはり考えてしまう。結局人間にできることは考え続けることだけなのかもしれない。
    作中の場面描写や、緊張感、臨場感を浮き彫りにさせる描写は、さすがとしかいいようがなかった。文章だからこそ表現できる「クスッ」となる面白さや、「うわっ」となる臨場感などからは多くのことを学んだ。
    無駄な描写がほとんどなく、簡潔でいて、理路整然で、すらすらと面白く読み進めることができた。
    きっとまた読むだろう。

  • 何だこれは。登場人物もストーリーも粗野で荒々しい限りなのに、途轍もない力で小説世界に引き込まれる。名著の筆頭に挙げられるのも納得の圧倒的作品。

    1860年代半ば、夏のロシアの帝都ペテルブルグ。学費滞納のため大学を辞めた貧乏青年ラスコーリニコフは、それでも自分は一般人とは異なる「選ばれた非凡人」との意識を持っていた。その立場なら「新たな世の中の成長」のため、一般人の道徳に反してもいいとの考えから、悪名高い高利貸しの老婆アリョーナ・イワーノヴナを殺害する。しかし、その最中にアリョーナの義妹リザヴェータも入ってきたので、勢いでこの義妹も殺してしまう。この日から彼は、罪の意識、幻覚、自白の衝動などに苦しむこととなる。予審判事のポルフィーリーの執拗な追及をかわしたラスコーリニコフだが、下宿の前で見知らぬ男から「人殺し」と言われ立ちすくむ。しかし「人殺し」という言葉は幻覚で、見知らぬ男はスヴィドリガイロフと名乗る男だった…。

    みな熱病にうなされたようによく喋る。それは会話というより、長広舌で思いの丈をぶちまけるといった印象。共感できる人物は見当たらないわけですが、とんでもない勢いで物語は転がっていきます。
    主人公ラスコーリニコフと予審判事ポルフィーリーとの犯罪論の応酬も見どころですが、老婆を殺した現場に義妹も居合わせていたところや、妹の縁談を壊そうとする主人公、「人殺し」と指摘される幻覚に魘される場面など、異様なリアリティをもつ描写は、エンタメとしても抜群の破壊力。
    1861年に農奴解放令が出され、既存の価値観や思想が否定されたというのが時代背景としてよくある解説ですが、それにしても貴族や聖職者などかつての上位身分の権威を否定し尽くすような、ドストエフスキーの描く庶民の溢れるエネルギーに打たれますね。

  • 記録

  • 名作ってことでいつかは読みたいな〜と思いつつ、なかなか手が出なかった一冊。

    意を決して読み始めてみたけど、登場人物の名前が覚えられず四苦八苦………。

    ページ数以上の長さを感じました。

    罪を犯してしまう主人公の葛藤や周りの人達との会話も面白いけど、

    なぜか、酒場で出会う親父の哀愁漂う語り、馬車馬をいじめる大人たちを見る悪夢が印象に残った。

  • トロッコ問題。
    世の中の9割ぐらいは消費するのみである、言葉を選ばず言うならばバカで、1割は創造的。
    その1割が、全体にとって良い事を行う為ならば、犯罪を犯すことは許される、という論。
    愛称が日本人にとっては紛らわしいので整理が必要。翻訳なのもあってか、表現が難解というわけではない。

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著者プロフィール

(Fyodor Mikhaylovich Dostoevskiy)1821年モスクワ生まれ。19世紀ロシアを代表する作家。主な長篇に『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』『悪霊』『未成年』があり、『白痴』とともに5大小説とされる。ほかに『地下室の手記』『死の家の記録』など。

「2010年 『白痴 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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