夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102020081

感想・レビュー・書評

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  • 教養として。
    二重否定や難しい比喩は文章を読みにくくしているように思えるけれど、情操を豊かに育んでくれる気がする。
    純文学や古典文学から逃げずに相対すると、必ず成長がある。

  • 「敷居が高い」と敬遠していたシェイクスピア。
    いざ飛び込んでみると何だこの面白さ。やっぱり有名なものには有名なだけの理由があるのだと感じさせられる。

    至高のコメディ『夏の夜の夢』、少し不思議な『あらし』の二篇。ただでさえ面白いのに劇場に足を運ぶともっと楽しめるのだから困ったものだ。

  • 貴族と、妖精と、町の職人たちが、妖精の惚れ薬で男女しっちゃかめっちゃかになる話。
    最後の大団円っぷりが気持ちがいい。
    この作品は何も下敷きがないためか、
    主人公が死んじゃいがちなシェイクスピアにしては愉快なストーリーだった。

  • 偶々テレビでメンデルスゾーンの特集(今年は生誕200年でした)を観たので、その連想から。この福田訳がなぜ「真夏の」夜の夢でないのか、は、解題に詳しい。夏至、あるいは5月1日(の前夜)は、たしかに日本語では、「真夏」とは言い難いなあ。シェイクスピアといえば、以前は壮大なる悲劇の悲劇性に圧倒的に心惹かれたものだけれど、このごろは喜劇の詩情も味わえるようになってきた…年を取ったのだろうか?「あらし」では殊に、エーリアル(「空気中に棲む妖精」)のうたが印象的です。そして「あらし」解題における福田恆存自身による嘆き(という形の賛美)もまた、なんともいえません。「解題」ふくめてこれらの傑作、です。

  • 両方読んだ。
    どちらも好きだが、「夏の夜の夢」のほうが好きかもしれない。個人的には。

  • シェイクスピアは読んでタイクツしない作家。

    中でもいちばん好きなのが「夏の夜の夢」で、そのつぎが「あらし」。
    新潮文庫では、その2作品がセットになってるのだから、ぼくにとっては豪華版。

    ファンタジー系が好きゆうことなんでしょう。

    わが家に昔いてた猫にはパックって名前つけてた。

  • £1.0 実際のカバーは写真と異なります

  • 確か…人間関係が複雑で読めてない…
    映画で見た気がする。恋。恋って……。

  • シェイクスピアの作品で最も好きなのが「夏の夜の夢」。
    先ず、タイトルが最高に良い。何か幻想的でハッピーで、
    胸を締め付けるような爽やかな甘美さを感じさせてくれる。
    登場人物たちが妖精なので、多くの台詞が自然に幻想的になっており、
    聞いているだけで、心ときめく。詩情豊かな幻想喜劇。
    そして、そこから紡がれるふくよかな台詞が全く陳腐にならず、
    見る者の心にすーっと優しく染み入ってくる。
    読む度に、幸せな気分になる珠玉の作品だと思う。
    チェスタトンもこの作品が大好きだったようだ。
    花々の甘い風のなかに踊るキャラクターや台詞たちは、
    何か抱きしめたくなるような懐かしさも感じさせてくれる。

    福田恆存氏の訳は素晴らしく、
    「待つ身の楽しさもあと四日、そうすれば新月の宵が来る。
    かけてゆく月の歩みの、いかに遅いことか!」と始まると、ドキドキする。
    「露をさがしに行かなければ、そうして桜草という桜草の耳たぶに、真珠の玉をかけてやらなければ」
    「キューピッドの矢に射抜かれた紫の花の滴」
    「おい、音楽だ。〜この大地のゆりかごを、そっとゆすってやるのだ。〜それ、雲雀の声が朝の歌を」
    最後はパックが「ちょいと夏の夜のうたたねに垣間見た夢幻に過ぎないと」
    「いずれパックが舞台でお礼をいたします」と言って消えていく。

    「あらし」も良い。さすがシェイクスピア。
    ただ、「夏の夜の夢」が、私にとっては素晴らし過ぎる。
    是非ともオススメの宝石。

  • 流れ星みたいな恋。

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著者プロフィール

1564-1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている。

「2019年 『ヘンリー五世 シェイクスピア全集30巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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