- Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102117026
感想・レビュー・書評
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史実としての戦争や宗教の語りはなかなか理解して読めなかったけど、コゼットが救われていくところは感動した。
「人間の高潔さの中で最も神聖なもの、他人のための贖罪だ」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2巻も素直に面白く読めました。
2巻の読みどころは、コゼットを取り戻すに来たジャン・ギャルバンと強欲な養父母とのやり取り、手に汗握るパリ市内の追跡劇、ジャンを命の恩人と慕う修道院の庭番の活躍など。
冒頭のワーテルロー戦の詳細な記述、終盤のユゴーによる修道院の功罪論は少々退屈でした。2巻の挫折ポイントと思いますが、物語を深く鑑賞する為に必要な記述と思います。 -
脱線が多いが、実は脱線ではなく上手い伏線だったりする。また話がとても上手に繋がっていて感心する。結局、ユゴーは敬虔なカトリック教徒だったのだろうか。
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コゼットと出会っていよいよ話が動きだしました。ジャベールの手を何とかすり抜けて穏やかな暮らしをするジャン・ヴァルジャンの幸せな時間でしょうか。
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説明はとても長いですが、なかなかハラハラさせられます。
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2013/03/01
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映画では自分がジャン・ヴァルジャンだと名乗りでた後も別に逮捕されていなかったと思うが、原作ではジャン・ヴァルジャンは再度逮捕・服役。その後、海に投げ出されそうになった人を救いつつ再脱獄。なんか20世紀少年のオッチョとイメージが重なる。
ワーテルローの戦いについてもかなり詳細に書いてあった(飛ばしたけど)。宿屋の親父とマリウスの親父とのエピソードは映画になかったよな
コゼットを救い出してパリに潜伏していたジャン・ヴァルジャンがジャヴェールに見つかって逃げ、修道院に匿われるというシーンは映画だとどうなってたかなぁ。。。それにしても修道院そのものについて延々と語られても。。。ということでここもかなり飛ばした。
レトリックについての本を読んだ後だから、いろんな手法に気がついた。直喩や隠喩はもちろんガンガン使うし、列挙とかもうやめてほしいレベルだし、対比はよくやるし、あとわざと途中までしか言及せずにあとはわかるよね?という感じの表現もちらほら。
1行毎に話者の変わる台詞のページもあって、2ページ改行なしの台詞だけじゃないんだなと思った。-
作家って、同一の言葉を何度も繰り返し使わないんです。だから、同義語を、そのニュアンスの微妙な違いも含めて、たくさん使えるというのは素晴らしい...作家って、同一の言葉を何度も繰り返し使わないんです。だから、同義語を、そのニュアンスの微妙な違いも含めて、たくさん使えるというのは素晴らしい才能なんです。この意味だけでも、時に1頁近くも列挙するユゴーは、偉大だな。(これを翻訳した人は、苦労したろうなと思いますが)
2013/02/17
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名作中の名作。ユゴーの代表作の一つ。何人かに訳された中の1つで佐藤朔訳版。訳が古いので文体なども古く、いま読むと読みづらい作品です。ユゴーの作品はストーリーを追うだけではなく、当時の物語の背景などわき道が多く更に読みにくい。しかしユゴーワールドに入り込んだら最後、次を次をとどんどん惹かれ最後まで目が話せなくサイドストーリーなども楽しみになってしまう。フランスに興味が出てくる作品です。
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義理堅く追われる身となっても善行を施し続けるジャン・バルジャン。物語の鍵となるコゼットとの出会いや過去に親切を示した者との縁、新たな局面を迎える物語は興味深い。
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ユゴー 「 レミゼラブル 2 コゼット 」 ジャンバルジャンの破滅 と コゼットとの出会い
ワーテルローの戦い
*ナポレオンの破滅→世界の方向転換
*勝利の後に急速に成長するのは 未開民族だけ〜しはしば戦争に負けて進歩を遂げることがある〜負けるが勝ち
*フランスは諸国民の魂を目覚めさせるためにある→自由はフランスから光を放つ
著者の思想
*ニヒリズムに価値はない→虚無は存在しない→全ては 何ものかである
*人間はパンより肯定で生きている→哲学はエネルギーでなくてはならない→人間の改良に努力しなければならない
*理想とは 人間精神にとって 呼吸でき 食べることができるものでなければならない
「信仰と愛という2つの原動力なしに 人間を出発点と考えられず、進歩を目的と考えることもできない」
*進歩は目的である。理想は典型である。理想は神である
*理想、絶対、完全、無限 どれも同じ金額である