シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

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感想 : 511
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102134016

感想・レビュー・書評

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  • 児童書で初めて読んだときから、定期的に手に取っている一冊。
    意外に覚えてなかったり、他の物語と勘違いしていたり。ただ、世の中が変わっていくにつれて物語はクラシックな色合いを増しています。
    そしてホームズも失敗していることに改めて気づき、素晴らしい観察眼だけでは補えないところもあるんだなぁ、と。


  • 短編集ということもあり
    1話1話の内容が軽く、読みやすかった。

    事件や謎に直面し、解決云々の
    ラストを迎えるまでの50ページ前後は
    アニメ 金田一少年の事件簿を見る時の感覚と
    似たようなものを感じた。

    今作では「まだらの紐」が一番好き。

  • やっぱりおもしろい!
    久しぶりに読んだけれどすごく引き込まれました。そしてキャラクターが生き生きしていてステキでした。小学生の頃に読んで印象に残っていた赤毛連盟とまだらの紐がやっぱりお気に入りです。
    ホームズは案外自分の裁量で罪を見過ごしたりしていて、知力と推理力があって唯一謎を解ける人物にだけに与えられた特権で自分の正義を果たすところがニクいけどカッコいい!また正義のためでもあるけれどやはり推理が趣味でライフワークなところがすごくいいなぁ。

    このシリーズは装丁も好き!
    訳者のあとがきを読んでドイルのホームズ以外の作品にも興味を持ちました。今度読んでみよう!でもまずはホームズ読破を目指します!

  • シャーロック・ホームズのシリーズは、初めて読みましたが、非常に読みやすく、多くの人に愛読されているのがよく分かりました。
    名作なので当たり前かもしれませんが、どの話もトリックがよくできています。
    特におもしろかったのは、『赤髪組合』『唇の捩れた男』『青いガーネット』『まだらの紐』『ブナ屋敷』の5編。

  • (ホームズ)「あんまり忙しくて,食べることを忘れていたが,今晩はもっと忙しくなりそうだ。ところで,君に助太刀を頼みたいんだがね」
    (ワトソン)「喜んで手つだうよ」
    「法律にふれてもかい」
    「ちっともかまわない」
    「捕まるかもしれないよ」
    「理由さえ悪くなきゃ,平気さ」
    「理由は立派にたつんだ」
    「そんなら何でも君のいうとおりにするよ」
    「君ならきっと,やってくれると思ったんだ」
    【『ボヘミアの醜聞』より】

    ホームズとワトソン,互いに信用し合う二人の関係が微笑ましい。
    本作に収録されている10の短編を通して,彼らの絆がより深まったことが読んで取れる。

    天才とは孤独な存在なのだと思う。
    あまりに先進的な自分の考え方は他人に理解されない。故にその行動も奇怪な目で見られる。
    天才自身も他人からの理解を求めていない。自分のやりたいことをただやるだけ。
    そんなとき,自分に興味を持って歩み寄ってくれる友人がいればどれだけ有難いことか。
    理解はされなくとも,理解しようとしてくれるだけでどれだけ救われることか。
    ワトソンの存在はホームズにとってかけがえのない友人であり,また読者とホームズを繋いでくれる架け橋なのである。

    (ワトソン)「君は人類にとって恩人だよ」
    ホームズは肩をすくめた。「うん,なアに,その,ほんの少しは役に立っているかねえ。(略)」
    【『赤髪組合』より】

    頭脳明晰,バイオリンはプロ並み,役者なみの変装術を得意とするホームズでも,この友人からの褒め言葉には照れを隠しきれない。

  • 時々、読み直すけど、やっぱりホームズは私のミステリーの原点。
    本当に素晴らしい。

  • 新潮文庫のプレミアムカバーをきっかけに読んだシャーロック・ホームズ。昨年読んだ時はついつい眠くなってしまい読み切ることができなかった。意を決して2回目を読み始めたところ、100年ほど前に書かれたとは思えないほど聡明で技巧が凝らしてあるトリック、拍子抜けするほど単純なトリックなど多様なトリックがあしらわれていてとても面白かった。ホームズとワトソンの会話に自分が混ざらせてもらっている気になり、自分まで聡明になった気持ちにさせてくれた。
    他のシリーズも読んでみたいと思いました。

  • 世界で一番有名探偵シリーズ初読み
    著者コナンドイルは病院開業も全く患者さんが
    来ず有り余る暇を利用して著作活動開始も
    全く売れずお金も尽き果てた頃の1891年(M24)創刊された雑誌で本作10短編小説を連続連載し大人気に。
    大英帝国倫敦ベーカイ街221B変人ホームズ&負傷軍医ワトソンの活躍がここからはじまります。ドラマは原作に忠実な古き良きジェレミーブッレット版もぶっ飛んだ現在解釈のカンバ-バッチ版も大好きです。





  • 「ホームズ」「ワトソン」「ベイカー街」といったキーワードは何かにつけ見聞きするのに、出どころの作品はずっと読んだことがなかった。
    この「冒険」は、ホームズとワトスンがすでにコンビとして成立した後の短編集。
    鋭い観察眼とフットワークの軽さをもって事件の謎を解いていくホームズ、自信たっぷりなところがなぜか憎めず、皮肉っぽい口調もひっくるめてホームズという人の個性だと受け入れられるのは、やっぱり面白いからだなー。めでたく解決、にたどり着く半歩手前で逆にやられてしまうこともあり、それもまた面白い。

    ときに哲学的で、覚えておきたいようなセリフもたくさんある。
    「――『知らぬことは何でも大きく見える』というが、いまのようにあけすけに楽屋をさらけだしたんじゃ、僕の名声とかいうやつも、やがて地に落ちるのほかないね。」
    「――役人のねごとのほうが、事件の細目以上に重視されているんだ。事件の細目こそは、観察者にとって死活を制する要素だのにねえ。」

    『ボヘミアの醜聞』『青いガーネット』が楽しく読めてよかった。

  • シャーロック・ホームズには前から興味があったけど、なかなか手が出なかった。
    やっぱり外国作品特有の言葉づかいや古い時代の作品っていうところで読みにくい部分はあった。
    でも事件やそのトリックは面白くて、こんなのあり?と思わせるようなものでもスーッと入ってきた。
    ユーモアとはこういうもののことを言うんだなぁ。

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著者プロフィール

アーサー・コナン・ドイル(1859—1930)
イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説、歴史小説、SF小説など多数の著作がある。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として世界的人気を博し、今なお熱狂的ファンが後を絶たない。

「2024年 『コナン・ドイル⑥緋色の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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