シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 511
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102134016

感想・レビュー・書評

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  • ほんと面白いなぁ。まだらの紐とか,話全部分かってるのに先が気になってどんどん読んでしまう。

  • ワトソンさんにいて欲し過ぎ

    • 1minuteさん
      完全にBBC版で脳内再生。
      完全にBBC版で脳内再生。
      2012/11/14
  • 「主人公の友人は人並み外れた洞察力と知識を持つ。彼の元には、その噂を聞きつけた人々からのさまざまな難解な依頼が舞い込む。依頼人の身に起こった摩訶不思議な出来事を、彼は解決する事ができるのか、、、?」

    〇〇が出来る!〇〇も知ってる!〇〇だって分かる!更に〇〇も嗜む!

    読み始めた時の感想は「完全無欠スーパーマンだ!!」だった。「個人的にはもうちょっと人間味というか、欠点の部分もあった方が更に魅力的な人物だったかな?」と思ったけれど、多分そういう事ではなくて単に私がこの作品を知るのが遅かったのだろう。

    少年少女が彼の活躍に胸を踊らせる作品なのだ。憧れのスーパーマンで良いのだ。友人の喋り方の割にはさほど嫌味っぽく思わないのも、弱者の味方として事件を解決していくキャラクターだからかなぁ?

  • 20170517
    短編で読みやすく、かと言ってのめり込みすぎて眠れないということもなく、寝る前の読書にちょうどよかった。赤髭組合とブナ屋敷の話が風変わりな事件で個人的に好きだった。

  • ホームズの第一短編集。

    有名な「赤髪組合」や「まだらの紐」を収録。

    その他の物語も、魅力的な謎に美しい推理過程、
    意外な結末がしっかり詰まった逸品ぞろい。

    シンプル至極な書き方で、ミステリィの「骨格」を
    たくさん展示してある博物館といった感じ。

  • この新潮文庫シリーズは、文字が大きくて読みやすく、装丁(西浦玉美)が面白くて好きです。

    この表紙は右から3番目のホームズが、2番目のホームズのコートを虫眼鏡に光を集めて焦がしています。

    2本の長編(「緋色の研究」「四つの署名」)の後の短編集です。

    全体を通して、延原謙氏の翻訳がとても好きです。会話のところなど、変な日本語の部分もありますが、そんなところも気に入っています。


    1)「ボヘミアの醜聞」
    ワトスンが結婚をしたので、しばらく疎遠になっていた二人ですが、ワトスンがしばらくぶりにホームズを訪ねることで話が始まります。

    まず気に入った表現は、『背のたかいやせた彼の影法師が、二度までブラインドにちらついた。頭を深く垂れ、手をうしろに組んで、もの思いにふけりながら、せかせかと部屋の中を歩き回っているのだ。彼の気持ちや習癖をよくのみこんでいる私には、その態度なり挙動なりで、何もかもがよくわかる。彼はまた事件を手がけているのだ!』の部分です。

    影だけで様子がわかるってところがよいです。

    その後部屋に入ると、ホームズはそっけないほど淡々とした態度で出迎えます。

    『肘掛椅子にかけろと手で示し、葉巻の箱を投げてよこし、部屋の隅のウイスキーやソーダ水のサイフォンのある場所を指差した。』

    そのしゃべらずに動作で訪問を喜んでいるところの描写が好きです。
    また、依頼人に紹介するときに「こちらは私の親友でもあり、仕事のうえでの共同者でもあるワトスン博士で、……私におっしゃるほどのことでしたら、どんなことでもこの男に聞かせてさしつかえございません」というホームズがとても好きです。

    煙花火を部屋に投げ込んで「火事だ!」と叫ばせるところとか、今では古典になった手法や変装で事件に取り組むあたりは、先がわかっていても面白いです。

    ホームズにとってのワトスンが、いかに必要なのかを感じる本であります。しかし、ホームズの言葉をさらっと流すワトスンが、いい味を出していて大好きです。

  • シャーロック・ホームズの怜悧な推理と魅力的な個性が冴え渡る、短編10選を収録。

    シャーロック・ホームズシリーズ、久々の再読。
    私にとって「シャーロック・ホームズ」と言えば、短編なのである。なぜなら、小学生のとき、一時期ホームズに読みふけったのだけれど、長編に手を出した途端、面白くなくなってホームズシリーズを読むのをやめてしまったから(笑)。
    今読むとまた違うのかもしれないけれど・・・やはり当時の記憶が強く残っているため、私にとってホームズと言えば短編という印象が強い。

    しかし、当時は面白かったホームズも、今読むとどうなのだろう? とちょっと心配していた。
    当時の幸福な読書の記憶が、再読することによって失望に変わりはしないかと・・・。

    だがその思いは杞憂に終わった。
    やはりシャーロック・ホームズは面白かった!
    あの頃のどきどき、わくわくをこの年になっても体験できたことが、素直に嬉しかった。不思議な事件とホームズの魅力的な推理は、色あせることなく私を冒険の世界へ誘ってくれた。

    また、再読してその結末をほとんど覚えていないことや、記憶違いをしていた部分がかなりあったのにも驚いた。
    10作の短編のうち、読んでいてぼんやりと結末がわかったのはたった3作ほど。
    ホームズとワトスンの関係も、私が覚えていたようなものとは微妙に違い、それにもびっくり。私はてっきり、ワトスンが変人のホームズに振り回されつつも事件に興味を持つ、というような関係だと思っていたのだ。しかし再読してみると、二人は非常に気のよい友人同士で、強い信頼関係で結ばれていて、「あれ?」と思った。
    どうやらこれは、私がこれまでに読んだ国内のミステリーの数々と混同して記憶してしまっていたためらしい。

    それにしても・・・
    事件の不可解さ&不思議さといい、ホームズの推理の仕方といい、物語の語り口といい、どれもなんと知的好奇心を奮い立たせるお話だろう! と感心することしきりだった。
    世界中の人々を魅惑した物語というのは、やはりそれだけのものを持っているのだなぁ・・・。
    この文庫の収録作では、「唇の捩れた男」が個人的なベスト。その発想と展開の鮮やかさに、一度読んでいたはずなのに、途中で結末も思い出したのに、思わず「ブラボー!」と言いたくなった作品だった。

  • 難しくて読み終えるのに時間がかかった。
    最後の話が一番ハラハラして面白かった。

  • 短編集
    装丁がかわいい
    謎は解けても犯人にやりこめられるパターンもあって、面白かったです。

  • 児童書にシャーロック・ホームズが含まれているのを見て不思議に思っていたが、読んでみて納得の楽しさだった。
    イヤミスで落ち込んだ後に読むと、元気をもらえそうな本だった。

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著者プロフィール

アーサー・コナン・ドイル(1859—1930)
イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説、歴史小説、SF小説など多数の著作がある。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として世界的人気を博し、今なお熱狂的ファンが後を絶たない。

「2024年 『コナン・ドイル⑥緋色の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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