- Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102159019
感想・レビュー・書評
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タイトルの第一印象とはうらはらに、
どことなくかなしい感じのする作品でした。
著者のリチャード・バックは飛行機乗りなのだそうです。
そのせいか、児童文学的なカモメの描写とは一線を画しています。
カモメのジョナサンが、最初は鳥だったものが、
少しずつ高次に進化したもののように変化していきます。
群れとの対立、別れ、そして、仲間や指導者、新たな指導を必要とするカモメとの出会いを通してジョナサンは徐々に高位のものへと
存在を変えていく、それは、成長とも少し違っていて、どちらかというと進化というのに近い感覚。
ラストはとてもすがすがしいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かもめが飛んで飛んで自己を高める話。モチーフは宣教師か?気づくとかもめは神格化されてる。びっくりだったよ。
外国の本には、神や自己の昇華をテーマにした作品が多いような気がする。ぼくにはおもしろくない。ヘルマン・ヘッセの「デミアン」と重なった。”自己を高める”といった難しい話は、僕にはよく解らない。みんなはシンパシーを感じて感動するのかな。
ひたすら飛んでるだけで僕にはそれだけで良かった。それだけで楽しかった。もっともっと高みに行ってほしかった。 -
「読書力」おすすめリスト
12.生き方の美学・スタイル
…生き方の美学は一種の倫理でもある
→ひとりになることのよさを教えてくれる -
なぜジョナサンの体はまばゆいばかりに輝くのだろう
なぜジョナサンは翔ぶことをやめないのだろうか
なぜジョナサンだけがわかっていたのだろう
ほんとはぼくらも知っていること。 -
人生で2度目の購入。以前と違う印象で、深く驚き、また内容の普遍さ素晴らしさに改めて静かな感動を覚えました。
真実の側面を描き出していることは、変わりなく感じます。
自分と向き合い続ける勇気、学ぶことを恐れない勇気...そんなことも強く感じさせる内容です。 -
変なかもめのお話しです。
皆が一番の目的はご飯を食べるために飛んでいる中、
このかもめ・ジョナサンは飛ぶコト自体の意味を考えて飛んでいます。
皆が船着場辺りでご飯をしている時も、ジョナサンだけは
低空飛行を極めるために黙々と頑張ります。
でもこんな飛行出来ても何の役にも立ちません。
変なかもめと群れから揶揄されても、それでも低空飛行を止めないジョナサンに
何故だかとても憧れと尊敬を感じながら読んでいました。
一度は『普通のかめも』として暮らそうとするも
やっぱりそれが出来ないジョナサン。
周りから見たら『変』なことでも、自分にとって大事なことであれば
貫き通す大切さを教えてくれた一冊です。 -
五木氏の素晴らしい解説を読むための単なる前振り。読んでいて感じていた気持ち悪さを見事に言い当ててくれ、ものすごい爽快感だった。
宗教をかじってる人の持つ他者への優越意識、歪んだプライドって本当に嫌です。
普通の人が実社会で普通に生きるためにする努力、闘争から落伍したけれど、そこで負けを認めて視野を広げ実社会で再挑戦することもしない、理由はそのためにプライド捨てる覚悟なくまた負けかねないこと、また負ければ傷ついてしまう脆弱な心を持ってることを当の本人がよく知ってるからね、でも人一倍甘ったれで、特別な存在でいたい欲求はあるから、生きる意味とかそれっぽいことで理論武装して現状の惨めな自分を騙して心の均衡を得ようとしている。宗教って結局くだらないプライド、本来そんなもん必要ないのだから、実社会で頑張れる精神力さえあれば。 -
爆笑問題の太田さんがラジオで紹介していたから買ったような。
時間軸が分かりづらかった記憶。何を伝えたかったのかも覚えていない。
やはり訳書は自分に合わないのだろう。 -
至高とは何か。愛とは何か。命題 (の入り口) としては悪くないとは思う。ジョナサンのひたむきさもよかろう。けど、なんとなく違和感をぬぐえない。