20年目のクラスメート (新潮文庫 ク 4-23)

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  • Amazon.co.jp ・本 (534ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102166222

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  • アメリカの作家メアリ・H・クラークの長篇ミステリ作品『20年目のクラスメート(原題:Night Time Is My Time)』を読みました。
    ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。

    -----story-------------
    ベストセラー作家のジーニーは、20年ぶりのクラス会出席のため故郷を訪れた。
    そして知った衝撃の事実―いつも一緒にランチを囲んだ7人の級友のうち、すでに5人が亡くなったという。
    稀に見る不運なクラスなのか、それとも別の魔の手が?
    一番仲の良いローラも姿を消し、不気味な脅迫状が届く…
    巧みに読者を惑わす“サスペンスの女王”のテクニックを、じっくりお楽しみ下さい。
    -----------------------

    2004年(平成16年)に刊行された作品で、

    20年前に卒業したストーンクロフト学院の同窓会幹事ジャック・エマースンから20年ぶりのクラス会通知が届く… あわせて親しかった亡き友人アリスン・ケンドールの追悼式が行われるということもあって、歴史学教授でベストセラー作家でもあるジーン・シェリダンは卒業以来初めて故郷コーンウォール・オン・ハドソンへ戻る、、、

    ホテルに着いた彼女を待っていたものは、ジーンが18歳の時密かに産んでそのまま養女に出した娘リリーへの危害を匂わす脅迫のファックスだった… そしてクラス会に出席したジーンが知ったことは、かつてランチを一緒に囲んだ女学生7人のうち5人までが既に死亡しているという事実だった。

    そして、残る2人の一方、ローラがクラス会の間に行方不明になる… クラス会では、美人女優、コメディアン、精神科医、脚本家、ケーブルテレビ局の大株主、そして大学教授と功成り名を遂げた卒業生6人がストーンクロフト学院の誇りとして表彰されるが、その中のひとりは仮面をかぶった殺人者「梟」だったのだ、、、

    ひとり一人の胸の奥に巣食うハイスクール時代の怒りや不満……… 5人のクラスメートの死は偶然なのか?不気味なファックスの狙いは?そして犯人は?

    さすが! “サスペンスの女王”と呼ばれただけのことはありますねー メアリ・H・クラークの作品は初めて読みましたが面白かったです、、、

    真犯人(殺人者「梟」)はクラスメート6人のうちの誰かということはわかるし、誰もが怪しいけど、誰かは特定できない… 読者には「梟」の仕掛けた罠がわかるんだけど、ローラやジーンが簡単に騙され、誘いに乗ってしまう… この微妙なモヤモヤ感が堪らなく心地良くって、物語の中に惹き込まれていくんですよね。

    思春期における悪意のない無邪気な言動… それって、周囲の人を傷つけている場合があるんですよねー 現実味があり、誰もが心当たりのあるような内容が動機になっているので、その辺りも物語に惹き込まれた要因かな… 機会があれば、メアリ・H・クラークの他の作品も読んでみたいです。

  • 本「20年目のクラスメート」20年ぶりの同窓会。しかしかつての仲間が次々殺され…
    http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-08-02

  • 「う~ん・・・」といったところ。面白い部分もあるにはあるんだけどね・・・。

    最後の解説で「話があちこちに飛んで、全体的に散漫な印象をおぼえる」って訳者に批判されてるのがなんか哀しい・・・w まぁ否定はできないけどw

  • メアリ・ヒギンズクラークの小説の主人公はいつも美人で仕事も成功している女性が多い。今回もベストセラー作家の女性。そしていつものようにいつしか事件に巻き込まれてゆくというストーリーで、私の好みの展開。
    さすがメアリ・ヒギンズクラークはサスペンスの女王といわれるだけあって、先へ先へと読み進めたくなってしまう。
    相変わらず登場人物の多さには慣れたけど・・・

  •  ミステリーの女王、クラーク! まさに王道。

     20年ぶりにクラス会のために故郷に戻ってきたヒロイン。そこでかつて一緒にランチをとっていた7人の仲間のうち5人がすでに亡くなっていることを知る。そしてヒロインのもとには不気味な脅迫状が届く…。

     こう書くと、まぁなんとなくストーリー展開は予想がつくものなんだが、クラークはこの王道の話を、王道のまま、見事に構築している。なんつーか「お城」だねぇ。
     にしても、犯人かもって思わせてる同級生の男性達、そろいもそろって変なヤツ(つか性格悪いよww)で読んでて、うんざりしないわけでもない。が、それだからこそ最後まで犯人がわからないわけで……うーん、ジレンマ。

     1929年生まれのクラークは、すでに77歳。
     娘との共著を出したり(でも娘はいまいち面白くないんだよねぇ)しているが、ほぼ年に1冊のペースは崩していない。
     も、それだけで頭が下がるよ…。

  • 名前と苗字のソレゾレをご茶混ぜに使って、キーとなる人物も多く本当に混乱する。でも、最後に向かっての犯人探し、誰がフクロウか??手に汗握り、一気に読ませる。面白い作品だ、次もMHクラーク作品を読みたい。

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