仙丹の契り 僕僕先生

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103030584

作品紹介・あらすじ

美少女仙人僕僕とその弟子王弁が、運命の時を迎えます!! いにしえの呪いをかけられた吐蕃王の命を救うには、僕僕と王弁が交わり、仙丹を作り出すしかない!? けど肝心の王弁は引き気味で……。果たして二人は行為をなせるのか? 長く旅を共にしてきた仲間との別れ、吐蕃の医師ドルマとの再会、奇怪なおねえキャラも登場し、益々パワーみなぎる大人気「僕僕先生」シリーズ最新長編!

感想・レビュー・書評

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  • 僕僕先生シリーズも早第8弾。
    宋格之と紫蘭の村で薄妃と蒼芽香と別れた僕僕先生一向(僕僕、王弁、劉欣)は、ドルマの故郷吐蕃のラサを目指す。
    ドルマの父親テムジン王の病を治すには、僕僕先生と王弁が交わり仙丹を作らなければならないとか…なんとなく、無理矢理二人の恋話に持って行こうとする感じがあまり好きではなかった。王弁が相変わらずのダメっぷり!騙されてその辺の草を薬だと言われ大金で買わされたり、賭博にのめり込んでほとんど無一文になったり、人の話はなかなか理解できなかったりで読んでいてイライラが募る(笑)僕僕先生のように、私に王弁の良さが分かるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうだ。

  • 気付けばもうシリーズ8作目なのですね。

    長い旅のあいだに僕僕先生の一行は増えたり減ったりしてきましたが、本作の冒頭では初期から旅を共にした仲間が一行からはずれる意外な展開でした。
    その後、僕僕先生たちが向かったのは王位継承で揺れる吐蕃。
    懐かしい顔との再会あり、インパクトの強い新顔の登場あり。
    今回は王弁くんが僕僕先生にかまってもらえる時間が多かったせいか、私がにまにましている時間も長かった気がします。

    シリーズ開始当初と比べると、だいぶテイストが変わってきました。
    社会問題や登場人物たちの抱える背景の重みがどんどん増しており、表紙のイラストのかわいらしい感じとはちょっと印象がちがうかも。
    そろそろクライマックスが見えてきそうなので、ここまできたら最後まで追いかけたいと思います。

  • 王弁の王弁たる活躍。薬丹からみとはいえとうとう僕僕と思いをとげるか、、とおもいきや、さっくりとそこらへんの叙述なく空虚な気分に。王弁はどんどん少年化している。ドルマの双子の兄が濃い。

  • 物語も終盤に入り、僕僕と王弁との関係にも変化が出てきました。物語も大きくファンタジー小説らしい巻でした。

  • いい話だった。寿命と医療について考えることが出来る。

  • 劉欣の両親との再会に涙した。
    良かった!

  • 僕僕先生は強いけど、無敵というわけではない。
    それでも僕僕先生にはいつも余裕があって、それも僕僕先生の強さのように感じられる。
    あの余裕は己を知っていることの余裕なのだろう。敵のこともよく知っているけれど、全てではない、しかし己のことは本当によく知っている。それが先生の余裕の源のように思う。

    それは決して自分の限界を決めてしまうということではないのだと思うけど、その辺りは上手く言えない。

  • 相変わらずの王弁の活躍ぶり(笑)にホッとします。
    ダメダメな中にも成長が見られた巻でしたね。

    久しぶりすぎてあんた誰だったっけ?という登場人物もいましたが、楽しく読みました。
    仲間の別れや新たな仲間も加わり、さて次回はどうなるのかな。

  • ついに、一線を越えてしまった。。。

    でも、きゅんっとしないのは何故だろう
    僕僕先生と王弁くんの気持ちは
    今までになく近づいたのにねぇ

    次の展開が波乱っぽいから
    別れを感じさせて切なく思えてしまう

    今回は「旅立ち」だったなぁ

  • 唐代の中国を舞台に、仙人になりたい王弁青年が、美少女の姿をした師の仙人僕僕先生や、途中で加わる不思議な仲間たちと旅するシリーズ8作目で書下ろし。

    南の国境を旅してきた彼らは、吐蕃(チベット)に向かうが、以前知り合った薬師ドルマが実は国王の息子で、王弁たちも王位を巡る陰謀に巻き込まれていく。

    薬師としての術を仕込まれていく王弁は、師が自らのからだを使って経絡の流れを教えられ、なんと師との交合によって仙丹を作ることになる。

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著者プロフィール

1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨─五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズは読者の圧倒的支持を集め、ベストセラーとなる。著書に「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「黄泉坂案内人」シリーズ、「立川忍びより」シリーズ、『撲撲少年』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』『三舟、奔る!』など多数。

「2022年 『モノノ怪 執』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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