月のころはさらなり

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103063612

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと不思議な感じの話だ。
    この中で出てくるミステリアスな美少女(茅)のセリフ。

    「茅が欲しいんは、助けてあげるって言葉じゃないん。茅は
    大丈夫だって云って欲しいん。」

    このセリフ、私も同じように思う。

  • 宮部みゆき氏絶賛!に惹かれて読む。なかなかの力量。先が楽しみ?20080707

  • エンターテインメント大賞受賞作…なんですね。「宮部みゆき絶賛!」の帯に釣られたのが正直なところです(苦笑) 読みながら何か大きなことが起こるに違いないと、勝手に期待していたのですが、可もなく不可もなく…という印象でした。(2008.06.02読了)

  • ちょっとファンタジーな作品。あるシーンで、宮崎駿の『となりのトトロ』を連想した。この物語は大人向けの『となりのトトロ』かと……父親のDVに耐え切れず、家を出た母と高校生の息子、悟(さとる)。蝉時雨の中やって来たのは、母が子供のころの一時期を過ごした、人里はなれた「庵」。悟は、庵に暮らす美少女、茅(かや)と、村の少年、真(しん)に出会い、満月の夜に不思議な体験する。夏は夜。月のころはさらなり。成長過程にある子供の言葉を通して、作者はメッセージを投げかけているように感じた。子供だからこそ見えていることがあるのだと……第3回「新潮エンターテインメント大賞」受賞作。

  • 高校生の悟は、夏休みを利用して母親と二人で母の田舎に来ていた。おんばと呼ばれる老女が住まう庵に、二人は厄介になる。そこには、鈴鳴り、魂翔けという不思議な言葉が残っていた。
    身勝手な大人との軋轢に胸を痛める少年のひと夏の物語。小綺麗にまとまりすぎた感じが強く、残念。いっそ突き抜けて、もう少しどろどろした展開だとか、どんでん返しがあったら面白かったのになぁ、と思う。
    十七歳の男の子って、もっと多面体で魅力的なんじゃないの?

  • 「夏は夜。月のころはさらなり。闇もなほ」   枕草子ワケあって田舎の庵に身を寄せる、園子と息子悟。そこで次々と不思議な体験をする。母園子は秘密を抱えて心身ともに弱っている…秘密の力を持つ子ども、真と茅とのふれあいの中から悟は現実で生きていく力を取り戻していく。現代における不思議譚。きっと今でも日本のどこかにはこういう不思議な力をもつ子どもたちとその力を守っている村があるんだろうな。そう素直に思えた。現代の日本には暗闇ってないよな。どこもかしこも一晩中明るくて。けど真っ暗だからこそ月の明るさが分かるので。一晩中明るい都会にいると却って暗さが目立つ。悟も何も見えない不思議な庵でこそ初めて自分自身が見えてきたのだろう。数日間の物語なのだけど、これは悟が見た一晩の夢だったのかも知れないな。

  • 第三回新潮エンターテインメント大賞受賞作。
    といってもこれ毎回特定の作家が一人で選ぶ賞なわけで、ドゥマゴ賞のパクリみたいなもんじゃないかと。
    いぬいとみこを思い出させる懐かしい風味のファンタジィ。YA風味。
    (200804)

  • 読みきれなかったので、また図書館へ借りなおす。

  • 嫌なことは我慢しないのがいいと思う。

  • うーん。前半、いろいろな謎がうずまいて、引き込まれたけれど、それぞれの抱えるものが突然すぎて、浅い感じ。

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