窓の魚

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103070412

感想・レビュー・書評

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  •  気持ちが前に向かない日。

    それでも外に出なくてはいけない。

    空が澄んでいる事が余計に不快に感じる。

     雨でも降っていてくれたらどれだけ救われたか。

     濡れた靴下を履いて一日中過ごしてる感じで不愉快さが残ります。

  • 内湯に面している池が印象深い。内湯に入っていると、内湯に面するガラス張りの向こうが池で、池の鯉がパクパクとこちらに向かって口を開く様子や、緑の藻や白い何かが、内湯にも入ってきそうな気持ち悪い様子・・・・。このような気分が悪くなる温泉宿の描写も珍しい。ダークサイド西加奈子さん。今まで読んだ中だと、重い設定ながらも、明るさや暖かさがあった作品ばかりだった。こんな、冷たくて、暗くて、どんよりしている西加奈子さんの作品を読むのは初めてだった。温泉宿を訪れた4人の人生の一部分しか読者がわからないように、4人もお互いの一部分しか知らない。わからないことが多いのが当たり前である、というようなお話だった。

  • 何かおかしいと感じた。
    ところどころの描写がよくわからなかった。それもそのはず。

    よく掴めなくて読むのをやめようかとも思っていたらいつの間にか止まらなくなっていた。

    狂ってる。

    しんどい。しんどいけど奇妙でなぜか魅力があった。

    きっとあの窓の魚(鯉)もそんなだったのだと思う。

    幸せな一日の終わりに読むことはお勧めしません。

  • 1つの時を、4人がばらばらの視点で語る。

    同じ時を共有していても、考えること、感じること、そもそも意識する観点が全く違うことがよくわかる。

    描かれていない背景も多くて、気になるところが残ります。

  • 人に対して何かを期待したり、
    自分のイメージを創造したり、
    他人を評価したりする。

    登場人物達の心のバランス感覚が儚くって切ない。
    ストーリーが一方向に向かわないリアリティがあるかなと思った。

  • ううう。
    なぜだか薄い。希薄。

  • すごく不思議。わたしにはハテナしか残らなかった。でもその不思議さが想像を掻き立てられ惹かれた。

  • 閉じた世界で不安定さを伴う生と性をテーマにした文学?西さんの作品は好きだけど、好みではなかったです。

  • ちょっとづつ夏らしくなってきたなw

    ってな事で西加奈子の「窓の魚」

    最近、西加奈子率高いですw

    鯉の見える温泉旅館へ行ったナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオの四人のそれぞれの心情を描く。

    ナツとアキオ、トウヤマとハルナのカップルでのそれぞれの愛し方、付き合い方、過去…。 ⁡
    ⁡⁡
    ⁡今回は切ない感じでの終わりじゃったかなw

    何か共感出来る様な出来ない様な

    2015年25冊目

  • 引き込まれる内容であったことは間違いない。だが、今回はサスペンス系の内容のような雰囲気があり、そういうものとして読み進めていたが、結末がアバウトで、結局何が言いたいのかわからなかったし、モヤモヤして終わった。

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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