男と点と線

  • 新潮社
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感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103143215

感想・レビュー・書評

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  • いろんな場所で出会う男女の話。

    「膨張する話」で彼女とデートする時に、下心はないんだけど、体が反応して勃起し続けたがゆえに、おなかが痛くなっちゃう少年の話が、ほほえましいとともに笑えました。

    なんとなく、ほっこりする話が多かったです。

  • 「慧眼」マレーシアで老後を過ごすマリエさんとクニヤスさん。「膨張する話」思春期真っ盛りの海藤さんと弓削田くん。「男と点と線」シングルマザーのさおりと惣ちゃん。いろんな国、場所でいろんな男と女が出会っていて、短いけどほっこりした。けど、短編は物足りなく感じてしまう。

  • 年齢も場所も違う様々な男女の恋物語。個人的には高校生男女の恋を描いた「膨張する話」が良かったと思う。なんかシュールでクスッと笑えるところが良い。2012/163

  • 旅と恋愛。高校生の彼と彼女のお話がとてもすきだ。ナオコーラにしては読みやすめ。

  • 「スカートのすそをふんで歩く女」が一番好き。最後の3行が昔美術手帖に載ってた「あたしはヤクザになりたい」みたい。今これで思い出したけど美術手帖のその短編が私の初山崎ナオコーラで、かつ妙に気に入って何回か読み直してた。
    他のはあまりぴんとこなかった。

  • 男女の友情って難しい
    正しい関係なんてないのかもしれん
    だけど、自分の中で
    愛する人への愛の方向性は
    間違いないものにしておきたいな

  • 以前読んだものだったが
    記憶がおぼろげなのでまた新しい気持ちで読めた。
    山崎ナオコーラの文章は瑞々しくて制限がなくて好きだ。
    さりげないところで味のある文がそっとある。

    慧眼
    こんな風に人生に折り合いをつけて
    少しの諦めと方向転換を必要な時にして
    奥さんを大事にしてお互い支え合えるのって素敵。

    スカート…
    男同士の間のくだらないテンションやノリは
    たまに見るとたしかにおもしろいし羨ましい。
    それもいつか失われていくものだと最後に感じているところが
    作者と同世代なので今まさに感じている。

  • 表題作、設定も話も景色もなんかかっこよすぎてしりつぼみな。
    スカートの~は共感できるというか、学生時代いいなーというか。

  • ナオコーラは女性を主人公にしたほうがいい。
    女性は皆魅力的やのに男性はよく書けてるけどちょっと半減するなぁ。
    ナオコーラ作品はこれが初めてって人には女性主人公の作品『長い終わりがはじまる』とか『手』とかを読んで欲しいなぁ。
    と思わせた作品。

  • 「この子といるとつい、口が笑ってしまう。
    横に広がるのが、オレの口の大きさじゃ足りないくらいで、
    もっと大きい口だったら、もっと笑えたのに、と思う。」

    そういう相手っていますね。

著者プロフィール

1978年生まれ。「人のセックスを笑うな」で2004年にデビュー。著書に『カツラ美容室別室』(河出書房新社)、『論理と感性は相反しない』(講談社)、『長い終わりが始まる』(講談社)、『この世は二人組ではできあがらない』(新潮社)、『昼田とハッコウ』(講談社)などがある。

「2019年 『ベランダ園芸で考えたこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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