- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103309215
感想・レビュー・書評
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「海堂尊」で検索をした時に出てきた本。
彼が編纂者として名乗ることで、この本を手にした人も多いかもしれない。
それが彼の功績でしょう。
私もまさにその通りで、タイトルと作者名から「速水先生だ!」「ジェネラルがこの非常事態に黙って自分の職場だけに留まるはずがない!」と、
現実と物語を混同し、速水先生の物語を読むつもりで借りた。
中身は被災地で活躍した医師9名のインタビューをまとめたものだ。
当時のお医者さんたちの奮闘が生々しく伝わってきて、涙なくしては読めない。
特に歯医者さんの検視は初めて知り、大変気持ちが熱くなった。
本当に多くの人々があの大震災に向かいあい、支えあったのだなと改めて思う。
後書きに案の定、海堂先生のAi話題がある。これまで物語の中でこれほど画期的なAiが様々な障壁により導入されないくだりを読んできたが、あれはフィクションではなくノンフィクションであることが記されていた。
なんでそんなにイイモノが未曾有の災害でも使われないのか?本当に利権や欲だけの問題なのか?とても不思議だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3.11の時の記憶が呼び起されるので、まだ傷が癒えていない方にはオススメしません。
あの時、どんなことがあったかこんなにも覚えているものなんですね。
医療に携わる様々な立場の医師9人のお話です。
1番最初の、南三陸町の菅野武先生のお話が涙なしには読めませんでした。
医師である前にこの人たちも一人の人間で、逃げ出したい気持ちだってあるのに、
あんな状況で一人でも救おうとしてる姿に心打たれました。
中には、ただの自慢話を書いてる人もいました。
自分がどれだけ頑張ったかってことばかり。
その章は読まなくていいと思います(笑)-
>nyancomaruさん
コメントありがとうございます。
"読まなくてもいい章"は、読み始めてすぐ「ゲ」ってなって
あまりきちんと読んで...>nyancomaruさん
コメントありがとうございます。
"読まなくてもいい章"は、読み始めてすぐ「ゲ」ってなって
あまりきちんと読んでいないので、もしかしたら良いコトも書かれていたのかもしれないけど、
ちょっと私には自慢話にしか思えませんでした。
もちろん、その方も頑張ったことには変わりないのですが…。2013/02/06 -
「私には自慢話にしか思えませんでした。」
確かに、そう言う部分がありましたね。
自慢話は、他の医療関係者への鼓舞だと受け止めて読みました。。...「私には自慢話にしか思えませんでした。」
確かに、そう言う部分がありましたね。
自慢話は、他の医療関係者への鼓舞だと受け止めて読みました。。。2013/03/19 -
2013/03/20
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ところどころ、あまりにも主観的過ぎると思いながら、思わずそうならざるを得ないほど深い悲しみや絶望やそういったものをひしひしと感じた
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東日本大震災で自らも被災者でありながら医師として活動した医師たち、応援に駆け付けた医師たち、それぞれの聞き語り。
診察する患者とつらい体験を共有することで自らも癒されたという医師。
検視・身元確認のためにデンタルチャートを黙々と作成する歯科医師。
これらの記録、読んでよかった。-
2012/08/04
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東日本大震災で大奮闘した医師たちの物語
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東日本大震災後、被災地で、自ら被災しながら懸命に救命活動に従事された先生方へのインタビューで構成される書。心を打ちます。
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使命感ではないというが、医者救命活動や緊急時の指導力に感動を覚えた。
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僕は医者という職業にはあまりよくない偏見を持っています。しかしこの本を読むと、「持っていました」に改めねばならないかと感じました。ごめんなさい。その場で、やれることをやるということだと言ってしまえばそれまでですが、そんなに簡単に言えない。
監修の海堂尊さんが、自分の家の「瓦礫」を、人は決して「瓦礫」と呼ばない、と語っていました。その呼び方が出来るか出来ないかの立場に、天が線を引いてしまった。そして医療人は、その線を乗り越えられるのだと。
そして海堂尊はいつものようにAi導入(がうまく行かなかったこと)を語って幕を閉じます。Aiの導入が進まないことは、「人災」の発生と似たメカニズムなのかもしれません。