掲載禁止

著者 :
  • 新潮社
3.13
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本棚登録 : 261
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103361725

作品紹介・あらすじ

とびきりの謎、五連発、最凶の「禁止フェスティバル」開宴! しかも、切れ味は本格派! 熱狂的なカルトを生んだ深夜番組「放送禁止」。読書界の度肝を抜いた『出版禁止』。「禁止」界日本代表、長江俊和が放つ待望の最新作、いよいよ刊行! 人間が「死ぬ瞬間」を目撃させるツアー、歪んだ愛が誘う天井裏の悪魔、完全犯罪の遂行者だけが知る真実――。期待を裏切らない恐怖と驚愕がみっしり詰まった作品集!

感想・レビュー・書評

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  • 『ほんタメ』で紹介され読んだ。
    長江俊和の作品は初めて。

    短編集は物足りなく感じてあまり好きではないのだが、最初の『原罪SHOW』は面白かった。読み手を欺く仕掛け、肌が泡立つ恐怖。たったの50ページでこの面白さ。
    読んでいる順が時系列だと思っていたので、最後に『彼女』が出てくるまでこの話の仕掛けに気づかなかった。やられた。
    でもこの『彼女』もこのあと築地の男性ディレクターと同じ運命になるのだろうから、ゾッとする。
    どなたかのネタバレ感想で
    Ki→起
    Ten→転
    K2→結
    Show→承
    を表していて、起承転結の順で事件が起こっていると書いてあった。分からなかったなあ。

  • 禁止シリーズあまりとくいではない

    アイデア一発勝負つて感じのショートショート集。でも、私にはその切れ味が鋭く感じないので残念。

  • 短編集ということでサクサク読むことができましたが、ジャブ5連発という読後感にとどまってしまった印象。長編で読む方が好みかも。「マンションサイコ」や「斯くして、完全犯罪は遂行された」の男女関係における厭さの引き立て方は流石だと思ったので、次は『恋愛禁止』を読んでみようかと。

  • ミステリ短編集。短編といえども読み応えがある…。全体的に薄暗くてサスペンス要素が強めにも感じた。
    表題作が一番面白かったな、全部判ったうえで読み返してみるともう明らかに“そう”書かれていて、きちんと注視して読んでいたら気付いた(人もいる)だろうなと思う…全然気付かなかった。でも「騙すぞ騙すぞ〜」という露骨さがないので読んでいて気持ちがいい。面白かった。他の著作も読んでみようと思う。

  • 5つの短編が入っていて、どれも見たことがないテーマばかりでした。
    ・殺人を目撃させるツアーの話
    ・元別れた彼氏の家の天井裏に住みつく話
    ・記憶を失った新興宗教の教祖の謎に迫る話
    ・元カノとの復縁から始まる完全犯罪の話
    ・行き過ぎた世直しを行う団体に独占取材する話
    背筋が凍るようなゾクッとする話が多かったです。
    個人的には表題作の「掲載禁止」が面白かったです。思わず読み返しました。

  • 5篇の謎が詰まった短編集。
    帯にはこれは【トラミス】(トラウマ必至のミステリー)だ!とありました。

    どれもよかったですが、私は最後の「掲載禁止」が一番やられた。『品格会』という世直し活動をする人のお話です。
    このシリーズ、とにかく考察するのが楽しい。

  • 長江さんの作品は読んだ後必ずと言っていいほど考察サイトへ飛んでしまう!!繋がるのかな~思いきや短編集。どれも衝撃的だか、短編だと少し消化不良。

  • ミステリーもホラーも苦手なのに借りてしまった。
    同じような人、立場の人間が出てきて、読み手が勘違いすることにより恐怖を味わう。
    人間が「死ぬ瞬間」を目撃させるツアー。
    裏切られた女が天井裏で生活する。
    など夢に出てきそう、そして今後引っ越しできなくなりそう。

  • くるくる展開が変わってえっ?!えっ?!てなった

  • イヤミス的な感じで、人間の嫌な部分が幾つも描かれていました。
    それでも読む手は止まらず、クセになる読後感。
    『出版禁止』シリーズとはまた違う構成なので、長江先生の幅の広さも感じられました。
    短編集なのに色々組み込まれていて、それが発覚した時の爽快感があるのに、どこかいやーな感じが何とも言えない!
    私としては面白かったです!

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著者プロフィール

1966年大阪府生まれ。映像作家、小説家。深夜番組「放送禁止」を制作、熱狂的なファンを生む。監督として映画化し、上映。2014年、小説『出版禁止』がヒット。著作に『ゴーストシステム』『出版禁止』『掲載禁止』『東京二十三区女』『検索禁止』などがある。

「2023年 『恋愛禁止』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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