欺す衆生

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103395324

感想・レビュー・書評

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  • 豊田商事の事件を下地にした詐欺集団の話。
    気も弱く、仕事もうまくいっていなかった隠岐が大物詐欺師へと変貌していく。
    途中からのめり込みました。
    嫌な話ではあるけど、1人の人生がこんなに変わっていくのかと驚くました。
    最後はどうなるのか?
    著書の『機能警察』も読んでみたい。

  • まさにDog eat dog!
    ダークヒーローの詐欺師・隠岐が主人公のピカレスクロマン。
    実際の詐欺事件の数々をうまく小説に取り入れた労作。
    豊田商事以降の詐欺事件の総カタログ(笑

    なんだか黒澤映画『悪い奴ほどよく眠る』を見たくなるなぁ。

  • なぜか知らないが、ぼくの頭には“豊田商事事件を題材にしたドキュメンタリー・ノベル”という誤った情報がインプットされていて、プロローグから先の展開に目が点になった。豊田商事事件を題材にしたところまでは合っていたが、元社員たちのその後を描いた作品だった。あの事件以降の社会情勢と合わせながら、詐欺師集団が新たな手口で人々を騙し金を吸い上げていく。その意味では“ドキュメンタリー・ノベル”とも言える。豊田商事と同じ轍は踏まないというのがミソだが、義賊じゃあるまいし、詐欺師のすることにはとても共感できなかった。

  • 504頁の大作、内容は詐欺師、ごく普通の営業マンからとてつもない詐欺師に変貌していく男、隠岐隆の物語。読んでためになる話でもなく、いわんや上質な彩り等みじんもない物語です。でも一気に読まされてしまいました(^-^) 月村了衛 著「欺す衆生」、2019.8発行。衆生(しゅじょう)とは、一切の生類のこととか、カモフラージュする生類は多いけど、悪意をもって欺す生類は人間だけでしょうか・・・。他人への嘘の代償として得る幸福があるのか。最大の詐欺師、政治家が幸福なのだとしたら・・・w。

  • ★おすすめコメント★
    家族とのあたたかな暮らしを守りたかっただけの男は、如何にして一流詐欺師に堕ちたのか ―… 光と闇のコントラストが現代を突き刺す、著者渾身の犯罪巨編!!
    武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000167529

  • そんな事件もあったなぁ・・・(-_-;)

    生き残るなよっ

  • 12月-6。4.0点。
    豊田商事をモデルとした、詐欺商売の物語。
    会社は解散するが、主人公は文房具メーカーを経て、詐欺の世界へ戻る。
    主人公の詐欺半生を描く。

    とてもリアルで、スピード感ある。500ページ一気読み。
    非常に面白い。

  • ほぼ悪人ばかりで魅力的な人はいないのになぜか一気読み。

  • 悪徳商法のDNAは生き残り増殖する。金商法、原野商法、和牛商法、投資詐欺…。横田商事に勤めていた主人公隠岐の欺しづづける人生を描く。前半はいらいらしたが、後半小心だった主人公が欺す快感や欲に目覚めるにつれて引き込まれていった。人は欺す生き物なのか?

  • だまされないようにしないと。

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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