- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103396116
感想・レビュー・書評
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芯が疲れた。小説を通じて人生論や哲学を読まされるとは。600ページ弱を使って、シリーズの長大なプロローグを読まされた感じ。このメンバーでシリーズが続くのか?誰一人好感も共感も持てない、地味な奴らばかりだけど。
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記録
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今まで思っていた人でなしという言葉とは違う、人でないもの→ヒトでなし。
湿っぽくて理屈っぽい。でも面白い。京極夏彦ぽいと思った。けど、殺された子を諦められるかな。 -
H29/11/29
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”ヒトでなし”の男が問題を抱えた人を延々と責め立てる・・・
という読んでいて疲れる内容でした。
でも、この人たちの果てはどうなるのだろう、と続きを読みたくなり最後まで読んでしまいました。
続編もありそうなので楽しみです。 -
金剛界の章ということで、続きがあるのかな。
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この世の本質というか、正論を煮詰めたような思考が、ドワーっと京極節で語られる。文章のヴォリュームはあるけれど、勢いがあるのでグイグイ読めますね。
“ヒトでなし ”となった主人公、そして寺に居る面々は今後どうなるのでしょう・・。
キャラでは、個人的に鶴宥が気になります。 -
半ば以上予想はしていたが、やっぱりこの人の書きぶりはくどかった。
ひょっとしたら紙幅を費やすこと自体を目的として、これだけ言葉を連ねているのではないか、と邪推してしまうぐらいに、主人公を始めとする登場人物の心持ちを修飾する言い回しが重ねられる。
ストーリーに関しても、京極堂シリーズに代表されるようなミステリーではなく、いわば京極夏彦氏の哲学をスコンと投影したような文学作品に仕上げられており、ペダンティックな表現の数々が美しい様式に収斂されていくいつものカタルシスにつながらない、という点が、特に氏の作品を読み慣れている者にとってもイマイチ消化しにくい一因になっている、という見方もできる。
一分の隙もない本格として完成された作品ではないが、その中でも物語の終盤、剛腕で以て大方の読者の想像を超えるであろう筋の捻じ曲げをすんなり収めてしまっている技巧はさすが。