- Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103503613
感想・レビュー・書評
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よくわからん
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俳優と脚本家養成のための「谷」.2期生として入っての1年間を自給自足的な生活を通して描く.スミトの色々考えたり思ったりしていることとほとんど喋らないことのギャップがこの物語の全てだ.心の中のぐるぐるした事をそのまま吐き出したかのような文章,文体がゆったり船に揺られているかのような感があり,軽い酩酊気分で読み終えた
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芥川賞・・・って何故?~まだやっていない恋人と別れ、北海道にやってきて、脚本家の先生の下で、俳優志願者やシナリオライター志願者と共に、俳優修業というよりも、谷作りに励む。1期生のいる中で、2期生として1年を過ごし、1期生が卒業して、1年谷で過ごして1年後谷を出た。関西の倉庫で働いていて、間違って配達された新聞の広告を見て応募し、新宿に宿をとって新橋で試験を受けて合格したのだったが、前日深夜、新宿の公園で仔アライグマを飼っているホームレスが練炭自殺をすると言っていた気がするのだが…~明らかに倉本聰が作った富良野塾。まだ、あるんですね
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芥川賞受賞作というから読んでみたが、やはり芥川賞受賞作に面白いものなしというか純文学とはそう言うものなのか?しかし自分の世界に閉じこもった独善的なものが多いように思うし、日本独特とも思える私小説的なものも多いように思える。本作も倉本聰の富良野塾での経験を書いただけの悪く言えば日記みたいなもので読むに値しない、二度とこの作家を読むこともないだろう。
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スミトの共同生活が淡々と進み何もなく終わった。
混沌としている。
純文学って難しい。 -
第156回芥川賞受賞作品の山下澄人氏「しんせかい」読了。
淡々としているがゆえに、山もなければ谷もない、青春小説と呼ぶには無機質で不可思議な小説が出来上がった感はあれど、最後の2行で一気に引き込まれる。ただ、読む人によっては一気に否となりそう。
もう一作品、掲載されている短編がありますが、掲載順が反対だともう少し「しんせかい」のイメージがつかみやすかったかも。
まあ、芥川賞らしい作品でした。
『ゴロウ・デラックス』
#239:2017年2月23日放送分 -
しんせかいをよみました。しんせかいは第156回芥川賞受賞作品です。
主人公の「スミト」が著名な演出家のもとに弟子入りし、山奥の「谷」で共同生活を送るという内容です。この話は、作者である山下澄人さんが、青春時代を過ごした倉本聰率いる富良野塾での日々がモチーフになっています。富良野塾では俳優や脚本家を目指す若者が共同生活をおくりながら、地元の農家から依頼される作業の対価を生活費とし、暮らしています。そのような境遇においた若者のお話ということで、当然若者の青春群像劇が展開されるものと考えて読み初めましたがすこし景色が異なるようでした。
「スミト」には地元に残してきた恋人未満の女友達、「谷」で仲良くなった女性などがでてきますが、青春小説にありがちな男女の思いの交差はありません。また、「谷」での仲間たちとの会話も多くは空虚な交換が行われているにすぎません。彼のコミュニケーションに難があるのか、それともフィクションの中に主人公が存在しているのか私の中の疑問が芽生えながら話は終盤になり、スミトは読者に対して最後に思いも寄らない言葉を投げかけ物語りは終わります。スミトがここまで重ねてきた言葉はなんであったのかと考えさせられる物語です。