- Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103534228
作品紹介・あらすじ
「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。書き下ろし長編小説。
感想・レビュー・書評
-
村上春樹さんの長編小説。この物語は三つに分かれている。物語としてはとても面白く、どんな結末になるのかワクワクした。不思議で謎すぎるところや現実離れしたところが結構あるが、私はそれが心地いいと思う。
500ページ以上あるこの本。ゴールデンウィークにすることが無かったので思い切って読んでみた。はじめはこの本の不思議な世界観に馴染めなかった。難解な言葉が多く、話が難しく、読むのに苦労した。だが、いつのまにか止まらなくなっていた。物語は同時進行で頭を使う必要があるがそれが面白い。
自然と次の巻で大きく進みそうな気がして、必ず次の巻を読みたくなる。物語の想像力や表現力、次の巻が必ず読みたいと感じることから村上さんのすごさが分かる。不思議な雰囲気で難しい物語だが、とても物語に引き込まれる本。 -
発売当初、流行りに乗って買ったはいいけど、すぐに挫折して積んでました。最近になって、もう1度読もうかという気になって手に取ったら、まさかの一気読み。タイミングってあるんだなぁ…。青豆と天吾。時折出てくる2人を繋ぐキーワード。この先どのように絡んでくるのか…、色々想像するのが楽しいです。謎だらけで、とにかく続きが気になります。
-
春樹ワールド ですね。タイトルだけは出版時から知っていて表紙デザインも頭に残っていたけどやっと読んだ。タイトルの意味合いや登場人物の構図が分かってきて、オウム真理教擬きやエホバの証人まで出てきた! 捩れた世界でこのあとの展開が気になる。さすがに一気に読了させられてしまった。折しも今年の芥川賞 直木賞が発表された日に読むとは 笑。因縁かしらね。
-
めちゃくちゃ面白かった。
この三ヶ月間、「村上春樹を読もう月間」として自分で掲げてきて、ノルウェイの森、海辺のカフカ、羊をめぐる冒険、ダンス・ダンス・ダンス、ねじまき鳥クロニクル、騎士団長殺し…と新旧の有名作を読んできた。
その締めくくりとして、この1Q84シリーズを読み始めたけど、村上春樹がとうとう本気出してきた感じがしてすごくワクワクした。
ドストエフスキーが書いたような総合小説を目指して彼はこの物語を書き出したらしいけど、まさに。
相変わらず不思議な雰囲気は漂っているけど、海辺のカフカや初期三部作に比べれば、彼が伝えたいメッセージはかなり明確に示されている気がする。村上春樹の小説ってやっぱり「愛する人が死んだどうしようもない悲しみ」っていうところが大きくテーマに掲げられている気がしていて、それはそれで別に構わないんだけど、もう全ての小説で人が死にすぎていて、「わかったわかった!この人も死ぬのね!」って思ってちょっと辟易していた部分はあり…(そしてちゃんと死ぬ)
でも1Q84は比較的その色は薄く、今まで全く切り込んでこなかった「宗教」に大きなテーマが置かれている。チェーホフの言葉じゃないけど、彼が物語の先々でどういうふうに問題を「提示」するのかすごく楽しみ。
あ、後あゆみ死にそうだなーって感じがします。笑 -
買ってあったが読む気がしなくて放っておいたが、今回読了。
初版、2009年5月30日。もう13年前だ。村上春樹の本で新しく読むものは久しぶり。
青豆と天吾の章が交互に描かれる。物語が静かに始まる。
ヤナーチェックの「シンフォニエッタ」というのがどんな曲か気になる。 -
すごく綺麗な作品。愛。SF。情景とか感情とかの描写が多い、それ含めての美術品。
-
書評で著名な方が
「村上春樹の小説は感想を言語化しづらい」というようなことを
言っていたが、なるほどと思う。
いろいろ考えながら読んでいるのだけど、
いざ読み終わって感想を描きつけてみようと思うと
確かにうまくまとまらない。
単純に面白いか面白くないかだけ言うのなら、
面白かった。 -
#3541ー158ー364
2つの話が同時進行で全貌...
2つの話が同時進行で全貌が分からないまま進んでいきますが、どちらとも興味深い話です。
どこで二つの話が交わるのか全然、想像がつかないですが。
再読してみても新鮮に感じられると思います。