1Q84 BOOK 2

著者 :
  • 新潮社
3.79
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本棚登録 : 21826
感想 : 1717
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  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534235

感想・レビュー・書評

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  • カフカ以来に読んだから、感じる印象も異なってしまうのではないかと、危惧して読んだ。

    すみません、なめてました。

    過去の自分と錯綜するような感覚さえあった。あっという間に時空を超えて、過去の村上作品を読んでいた当時の自分に舞い戻る。また、作品自体が持つ強烈なパワーに吸い込まれて、宇宙空間に放り出されるような感覚。それも、以前より鋭さを増していたように感じる。

    変な話だけど、この本が理解されて、似たような味わいを持つ人が読者数分、存在するならば、世界は面白いと思う。

  • とりあえず、昨晩に読破(1回目)しました。
    「世界の終わりと-」「ねぎまき鳥」「カフカ」など、これまでの作品の延長線にある感じがしてます。
    1Q84年(1984年)の自分は、初期3部作を読んでいた 頃でした。敢えて謎を残して、読者それぞれの解釈を 求めている小説なので、何度も読み返して、様々な ことを考える価値がある内容だと思います。

  • 夜空に月が二つ出ている。 リトルピープルが出てくる。 展開がすごく速くなった。 その中でも猫の町という小説が出てくるがこの小説に興味を持った。 この本は月の黄色に近い。 ただ、ちょっと、いささか自分の力量に溺れているように少々話しの流れが偏っているかなぁ? でも、筋道はしっかりしている。

  • 初読。★3.5くらい。

    リトルピープルも空気さなぎもすっかりお馴染み。フフ。
    というか、どういうものなのか、この巻で大分説明されてきた。

    2は青豆が老婦人の家でさきがけのリーダーへの仕事の話、
    天吾に謎の財団からの助成金の話を牛河が持ってくるところから
    青豆が天吾を見つけすれ違い、父親のベッドで天吾の空気さなぎが登場するまで。
    そして……青豆ーー!

    1に比べて具体的に物語が動き始めた、かな。

    夏の日の午後の常温のシェリーとかバーニー・ビガットのクラリネットだとか
    そういうデティールも相変わらず散りばめ、
    私は1の方が好きだったけど、それでも早くねっちり楽しみながら
    3を読みたい!

  • 毎度虜になる世界観です。全体描写は決して綺麗ではないのですが、底流しているテーマが純粋でとても綺麗なため、その対比に魅了されていまいます。続きが楽しみです。

  • 「1Q84 book2」村上春樹
    サスペンスファンタジー。陶器のアイボリー。

    book2では、青豆と天吾の深い結びつき・交錯と、リトル・ピープルの謎明かしを2本立てにして、物語が進んでいきます。
    ふかえりのなんとももやもやした行動観が、作品をミステリたらしめない。面白い。
    「説明しなくてはわからないということは、説明してもわからないということだ」という台詞はとても好きです。

    それにしても登場人物の喋り方が、おしなべて醒めてるというか、文学的なのはいかがなものか(笑)
    や、普段の村上春樹文学なら全く気にならないというかそれが味なんだろうけれども、この作品ではかなり違和感感じました。。(4)

  • 第二弾!やっぱり面白かった。さらに深まるなぞ、謎、そしてまたなぞ。。

    でも終わりの方では青豆が死んだようになってた。。。死んじゃうの??な、分けないですよね~3があるんだから。(笑)

    3がとても待ち遠しい。。。。

  • 1Q84とは、1984年と背中合わせのパラレルワールドである。
    運命の糸で繋がっていながらも、<あちら>では結ばれる事の無かった男女二人が、<こちら>の世界では、そのきっかけを得る。

    では、ありふれたラヴストーリーか?と思えば、そうでも無い。

    何と言っても男の職業は駆け出しの小説家。
    女の方は、といえば殺し屋なのだから。

    未だ正体の見えない『リトルピープル』なるものに支配された世界で、戸惑い、迷い、見えない世界を奔走する二人。

    2巻でわかったのは
    二人がお互いを強く求めながら、自分達の行動がなんらかの形で、この世界に大きな影響を与えていると言う事。

    BOOK1では見える星の間隔があまりにも離れすぎていた為に、その形が何を成しているのかが、良くわからなかった。
    今、新たな星がぽつり、ぽつりと浮かび上がって来た事により、
    星座の形が…少しずつはっきりしてきた。

    あと、少し。
    あと少しの暗闇を待てば、全てがわかりそうだ。

    が、

    ここで突然の幕引き!
    リアルタイムで読んでいた人ならば、さぞじれったい思いをしたであろうラストシーン。

    (ちょっと不必要にエロシーンが多いな。)
    (登場人物の誰にも、共感、持てないな…)

    小さな不満を集めて吹っ飛ばされてしまったかの様な爆発的ラストでしめたBOOK2。

  • やっと読み終わった。。。
    確かに、これで完結した感じはしないね。
    BOOK 3、読まなくちゃ。。。

  •  タクシーで仕事に向かっていた青豆は、高速道路で渋滞に巻き込まれ、身動きがとれなくなる。困っている青豆に、運転手は国道に下りるための秘密の抜け道を教えてくれる、彼女に意味深な言葉を残しながら…。
     タクシーから降り、歩き始めた青豆は、周囲の車の好奇な目にさらされながら、ミニスカートで柵を乗り越え、通路へと進む。誰にも知られては困る任務のために…
    予備校で数学を教えながら、小説家を目指して編集の仕事を手伝っていた天吾は、出版社の小松から17歳の少女が書いた『空気さなぎ』の書き直しをしてくれないかと頼まれる。犯罪まがいの行為をしたくないと一度は断ろうとした天吾だが、作品の魅力にとりつかれ、また少女で著者のふかえり(深田絵里子)の了解も得たため、引き受けることに…。作品はもちろん、謎めいた若き美少女作家という話題性から、本は爆発的に売れ始めたが…。

     図書館に入っては出て、入っては出ていく本を「ちょっと、待った!」とばかりに借りてきました。
     
     優秀なスポーツインストラクターでありながら、殺人者の顔をもつ「青豆」と、予備校教師で小説家の卵である「天吾」。物語はそれぞれを主人公に進められながら、その距離は次第に近づいていきます。
     17歳の美少女作家「ふかえり」の失踪とその理由、青豆の最後の大仕事、そして青豆と天吾の過去の思い出…と物語は、進んでは戻り、ねじれていきます。あ~、どうなるのだろう!と久々にワクワクとページをめくりました。
    いろんな要素があるので、一概には言えないけど、エンターテイメント性がバツグンで村上春樹を読んでは、いつも首をひねる私も十分楽しめました。背景となるいろんな要素のストックのない中学生にはどれだけ読めるだろうかと疑問も残りますが、気になる気持ちは同じですね。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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