我らが隣人の犯罪 新装版 (Miyuki Miyabe Early Collection)
- 新潮社 (2008年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103750055
感想・レビュー・書評
-
初、宮部みゆき
どれも読みやすく面白かった。
他の作品も読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宮部さんの書かれる、かしこくて大人びた少年達が何か好きです。短編集でしたが、どれも読後感が良くて爽やかな気持ちになれました。
-
最近凄惨なミステリに当たってばかりいたので、楽しく読みました。読後おもわずニッコリするのばかり集まってて。教頭先生のやつだけちょっと泣いた。
-
短編集なので読みやすい。これは日常ミステリに入るのかな?
-
やたら読後感の良い作品ばかりでした短編集。
犯罪話のはずなんですけどね。
そこはそれ、うまくやり返しやがったなというところでしょうか。
面白かったです。 -
サボテンの花が良かったかな。短編で読みやすかったな。
-
面白かった。どの話も軽妙でそれぞれ愛すべき主人公でした。「この子誰の子」のターヤンや「気分は自殺志願」は温かだし爽やか。良かったです。
-
短編集です。我らが隣人の犯罪はデビュー作みたい。
隣の犬がうるさいことから始まったストーリー。
屋根裏から犬を連れ出す計画を立てるが実行してみると・・・
誠は下見をして印をつけた。そして本番は叔父さんが実行した。
ところが叔父さんが見つけてきたのは預金通帳と印鑑。隣の家は脱税をしていた。
展開が面白い。家が両隣屋根裏で繋がっていたからできることだ。発想が面白い。
両隣あって間違って反対側の天井に行ってしまうがそこで通帳と印鑑を見つける
ことにより、叔父さんはあることを思いつく。
結局、取引は失敗するのだがうるさい犬がいなくなったので満足していると・・・
最後のどんでん返し。作戦で首輪とセーターどちらを使うのかで分岐点になる。
この子誰の子では、嵐の夜に突然来客が訪れ、連れきた子供が父親との子供だという。
中学生がこんなことを聞いたら普通動揺するはずだがある理由によりそれほど動揺しない。
彼女がシャワーを浴びている間に子供が彼女のバッグをいじって写真がでてくる。そのなかの一枚に自分によく似た顔が・・・
サボテンの花では、卒業研究でサボテンの超能力について研究することになったクラスは担任がボイコットするという非常事態。
教頭先生が後ついで、研究はハラハラしながらも順調に進み研究発表も無事成功する。
そして後日サボテンの秘密が・・・
祝・殺人では、エレクトーン奏者が探偵役で刑事に推理を話す。その推理に引き込まれすっかり聞き役に徹してしまう刑事。
気分は自殺志願では、突発性味覚減退症という病気を患ったシェフが自殺に見えない死に方を教えてくれと頼むが作家はもちろん断る。どうして死にたいのか聞いてみると食べ物がゴミのように臭い、とても耐えられない、という。
作家はある作戦を思いつき彼のもう一つの希望書店を持つことを叶える。
どの作品も一捻りあり、面白かった。最後の作品の自殺志願で作家はいろんな事件を思いつくが最後はどれも解決してしまう。だから絶対に自殺だとわからない方法は思いつかないと言わせてるところが印象に残った。 -
今読んでます。大好きな宮部みゆき。
まだ半分くらいしか読んでないけど、本自体も薄いけど短編が何話かまとまった本です。
短くてもおもしろいな、宮部みゆき。 -
ようやく読みました。
日本のどこにでもあるような住宅設定に、子どもとミステリを宮部みゆきがトッピングするとこうなるんですね(^_^)
死にたい老ボーイ長と知り合った作家の話も面白かった。
まだ読んでない宮部みゆきはいっぱいあるので、ゆっくり読んでいこうと思う。
装画 / 吉田 尚令
装幀 / 新潮社装幀室
注記 / 文春文庫版を底本とした新装版