- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103750130
感想・レビュー・書評
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下巻でまとめて
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2018.11.4
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スゴいの一言
かなり複雑なストーリー
個人的にはもう少し軽い方が好みではあるが、、、しかしよくこんな幅のあるストーリーを考えられるなぁ
改めてだが、宮部みゆきという作家の凄さを感じましたね
いやースゴい
時代小説です
夜、ある家に一人の女性と赤ん坊が飛び込んでくる
あまり付き合いの無い家から逃げてきたという
父親はその客人を一休憩させてから近くのお寺に行くように伝える
なぜ逃げてきたのかが分かってくる
クーデターが起き、その辺りで一番えらい人?が捕らえられてしまい、その偉い人の一番の子分の子供が前述の赤ん坊の父親
その一番の子分が原因で偉い人がおかしくなったという事で、その周りの人たちが偉い人は投獄、一番の子分は切腹にしたという
女性は赤ん坊を育てる係で、そのような修羅場から赤ん坊を連れて逃げたのだ
かねてから「なにかあればあそこの家にいけ」と言われていたという
偉い人は多重人格のように描かれている
その原因はまだ分からないが、偉い人の親父さんがある特殊能力を持った一族に非道な振る舞いをしてしまった事が原因ではないかというような描かれ方ですね
ただ、その辺りは後半に向けてまだなにかありそう
多重人格の人格も子供、女性、男性という3人?がいるのだが、子供がかなり分かってきていて、女性は最後にちょっと出始めたくらい
3人目の男性はどういう人物なのか全く分かっていない状態
何が「この世の春」なのだろう
後編を読むのが楽しみ -
乱心の藩主を押し込めるところから話が始まるわけですが、『荒神』みたいなお話かと思いきや!なんとそう来ましたか…いわば時代小説らしからぬ時代小説と言いますか。時代小説では”憑き物”として語られる事態を、明確に”多重人格”として描くとは…あやかしものも多い宮部氏ですが、これはなんというか科学的視点を持った時代小説ですごく新鮮な感じがしてます。伏線も丁寧で分かりやすい(笑)ただ、何故このタイトルなのかがまだ分からず…いざ、下巻へ。
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地方の小藩である北見藩で突如、六代藩主・重興が強制隠居となり、山奥の別邸である五香苑に幽閉される。
元作事方の各務(かがみ)家の出戻りである多紀は、老父と二人で片田舎にひっそりと暮らしていたが、藩主交代と同時に半ば強制的に五香苑へ連れて行かれ、先代の身に起こった不可思議な現象を知ることになる。そして先代藩主の元で専横に振る舞っていた御用人頭から、思わぬ自分の出自を知らされた多紀は、過去に起こった惨劇の余韻が一見おだやかに見える北見藩に今も残っていることを知る。
読んでいる途中で、呪術を使った憑依ものなのかと思ったが、そのような単純なオカルト話ではなさそうだ。
五香苑に働く人物や家臣たちの働き、何よりも秘密を握る先代藩主・重興と徐々に打ち解けていく多紀の心情がきめ細やかに描かれ、いつも通り丁寧すぎてもどかしい思いもするのだが、相変わらず物語に没頭させてくれる。
重興の身に新たな妖異があらわれ、背中に冷や水を浴びせられたところで上巻は終了。 -
最初はつかみ所がなかったんだけど、読み進むほどに面白くなってきました。
重興はどうなるのでしょうか?琴音とあの女は?
そして半十郎が探索していることはどう繋がるのか?
下巻が楽しみです。 -
毎日新聞朝刊で宮部さんの連載小説がスタート、今年の初めに予約したこの本もようやく手元に届き、一気読み。
久しぶりに宮部ワールドを満喫。
下巻が届くのが待ち遠しい。