- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104260010
感想・レビュー・書評
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若く荒々しく重い。
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第120回 芥川賞 初版
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第 120 回芥川賞受賞作。
無名の新人が、いきなりこの作品でデビューとは、たまげます。
それにしても、難しい漢字多すぎ。
末恐ろしい才能の持ち主。 -
作家・平野啓一郎の処女作。
芥川賞受賞作。
かなり難解な文章ですが、
苦労して読む価値はあります。
内容的にはファンタジーに属するかも。
日本語の口語にはない厚みを感じる一冊。 -
高校生の時、話題性だけで手に取り、冒頭文で読まなければいけない…という使命感に駆られた。
学生になって研究対象として読み返したら、擬古文体で難しくなっているけど内容のない本だと感じてしまった…。
でも、初めて読んだときの衝撃と擬古文の美しさはずっと心に残ったまま。
だからか、私の中では今も大好きな作家の一人。 -
「見てきたことを見たように書くのは小説家ではない。小説家は見たことのないことをまるで見たかのように書く」という言葉を聞いたことがあるけれど、この言葉に従うならば、平野氏は本物の小説家だ。表現は古めかしく、荘重だからけっしてとっつきやすいとは言えないんだけど、気がつくとワールドにはまってる自分がいる。一つ一つの表現、登場人物の思いに引き込まれてしまってる。