- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104260072
感想・レビュー・書評
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読後のなんともやりきれない気持ちこそ、この本のテーマかなと。
逃げようのない混沌とした、鬱々とした現代で生きる術をそれぞれが考えなければならない。今や決壊は誰にも忍び寄ってくる時代だから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2009/9/29(〜),30(〜p276),10/5(〜p382終)
平野啓一郎氏の作品を「顔のない裸体たち」で初めて読み、独特な世界に気に入って、色んなのを読んでみようと思って選びました。
「アキハバラ発」(大澤真幸)ないの対談の中でも、平野氏の「決壊」が話題に上がっていたということもあり、早速読んでみた。
まず、表紙の説明文を読むと「兄が弟を殺してしまうのか」という物語を先に連想させてしまうのだが、読んでみるととても謎が多く面白い!
久々に読んだ本の中ではかなり高評価な作品となりました。 -
ずっと気になっていた本。図書館で借りて読みました。しんどかったです。平野啓一郎は初めて読んだのですがそう簡単には読みすすませてはくれませんでした。でもすごい。作家の迫力になんとかついていって読みました。
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インターネットを媒介とした事件によって、関係者の精神が決壊していく。
非常に怪しい物語の流れがあって夢中で読んだ。 -
読了 2008年 9月 (借:大村市民図書館)
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一気に読みましたが、読後のむなしさが半端じゃなかった。
そこにいたるまでの様々な描写がたいへん鋭く(やや冗長?と感じた部分もありましたが)、引き込まれただけに、ラストにとんでもないがっかり感が。この感性にはつきあえない、と感じてしまいました。小説には、切なさのうちにも、一筋の光を見出したい自分には、忘れたい一冊かもしれません。 -
正直難しかった。でも本当に人間の心の中というか、闇というか、あんまり描かれない部分をみれた気がする。
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物語は密かに進んでいく上巻。家族。悪。信念。
幸せの脆さ、壊れ行く予感。現実。目が離せないまま下巻へ。 -
2009.8
難解すぎるテーマ。
読み応えあり。
文章も難しい。
でも、ぐいぐい引き込まれる強さがある。
本文より
「この距離は図らずも人間が死へと至るための必要十分距離なんだ。それは今日より後死に至るまでに俺が過ごす時間の圧縮なんだ。」
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幸福な日常に悪魔が見え隠れ