- Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104350049
作品紹介・あらすじ
アスプルンドの図書館、村野藤吾の庭石、マティスの窓と光…韓国の鄙びた集落、インドの不思議な天文台、タルコフスキーが撮った廃墟。建築をめぐる旅はきっと人生の糧となる。
感想・レビュー・書評
-
意中の建築 上巻
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
建築家、中村好文さんのお気に入りの建築物を集めた
とっても贅沢な本。
ふだん建築物にさほど知識も興味もないわたしだけれども、
その文章や写真から美しさが伝わってきて、
しばしうっとりと見惚れてしまう。
写真、イラスト、手書きの文章、
何から何まですべてがすてき。
この方の作る家も好きだけど、
文章がなんとも言えず
あたたかく、熱く、
だけどきりっとしている。 -
中村さんが選ぶ、建築ベストセレクション。
-
なにか事情があったらしく上下巻のうち上巻だけが絶版になってしまった大型本。建築家の著者が、「意中の建築」を見に行って書いた建築イラストエッセイです。建築を知らなくても、著者が専門家の視点と建築ファンの視点を交錯させて説明してくれているので楽しく読めます。文庫化を待望していますが出ませんね・・。
-
写真や設計図を駆使し、研ぎ澄まされた感性と美しい日本語の情景描写が印象的な本です。表紙のイラストがこれまた素敵。
-
○旧千代田生命本社ビル|村野藤吾|目黒区
○ジャンタル・マルタル||インド ジャイプール
○ストックホルム市立図書館|エリック・グンナール・アスプルンド|スウェーデン ストックホルム
○閑谷学校||岡山県備前市
○母の家|ロバート・ヴェンチューリ|アメリカ フィラデルフィア
○河回村||韓国 慶尚北道
○サン・ガルガーノ聖堂||イタリア サン・ガルガーノ
○俵屋旅館||京都府京都市
○サー・ジョン・ソーン美術館|サー・ジョン・ソーン|イギリス ロンドン
○ケース・スタディ・ハウス#1|ジュリアス・ラルフ・デイヴィッドソン|アメリカ ロサンジェルス
○マーヴィスタ・ハウジング|グレゴリー・エイン|アメリカ ロサンジェルス
○ロザリオ礼拝堂||フランス ヴァンス
住宅巡礼に比べるとひとつの建築に対しての文章が少ないのでやや物足りなく感じたけれど、いろいろな国の様々な名建築を中村好文の手描き図面を見ながら堪能できるのはとても楽しい。
中でも母の家の玄関・階段・暖炉の収まりの図面と中村好文なりの解釈の図はとてもわかりやすい。ヴェンチューリの『建築の多様性と対立性』の意味がようやく少しわかった気がした。
中村好文が座右の銘として挙げている「偉大な建築物の実感を得るために最上の方法はその建物の中で目を覚ますこと」というチャールズ・ムーアの言葉。私はそれを知らなかったけれど、本能的にそれを実行していた。
良い建築に巡り会うと、せかせか次に行かずにゆっくりしたくなって、そうするとだんだん気持ちがよくなって、昼寝をしてしまう。良い建築ほど昼寝が気持ちいいもんだ、なんていっていたけれど、巨匠が同じことを言っていたなんて、なんだか嬉しい。 -
この本を読んでハフェマウルに行こうと思った。
-
いい本を手に入れました。うちは本を読むのがめっちゃ早くて、トイレとかお風呂とか寝る前とかにだーっとよんでしまうのだけど、この本は天気のいいときにだらだらと時間をかけて読みたい気分です。