針がとぶ Goodbye Porkpie Hat

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104491025

感想・レビュー・書評

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  • これは!大変気に入りです。

  • 坂道の途中/振り向いて/少しだけ海の見えるところを/探す


    少しずつリンクして紡がれる物語。この人の文章には本当惹かれる。頁の間に挟まった紙片も一つの掌篇になっています。

  • <b> すべてを望んではならない。そうだとも。すべてを望んではならない。<br>
     あらゆる百科事典は、その冒頭に、この一行こそ刻むべきではないか?</b>/「パスパルトゥ」<br>
    (P.118)

  • このごろじつは、あまりさみしいということを感じないまま暮していた。
    雨のあがった今日の夕方の散歩に、おろした靴をはいて歩いてそう思う。
    そう思い、それでそどうしていいかわからない。

    そういえば、さみしいというのは、
    どうしていいかわからないことであった。

  • それぞれの話が少しずつリンクしていて
    どのお話にも、なんとも言えない雰囲気が漂っています。
    吉田さんの書く、このなんとも言えない雰囲気が好き。

  • 帯表
    これにて、月とふたりきり
    空から記憶がおりてくる
    月面で眠る猫、クロークルームに残る運命のコート、八十日で世界を一周した男と常夜灯に恋をした天使。6月の観覧車、真っ白なジャケット、針がとぶレコード・・・
    クラフト・エヴィング商會の物語作家が紡ぐ、月と旅と追憶のストーリー
    帯裏
    本当に素晴らしいところは
    どんな地図にも載っていない
    いくつもの物語の向こう側に、いくつもの記憶がよみがえる。
    静かに響きあう七篇

  • 好きだった伯母は沢山の素敵な話をしてくれた。
    そして1音だけ針が飛んで聴く事が出来ないレコード。
    あの1音はどこにいってしまったんだろう。そして私はその1音を聴く事が永遠に出来ない。
    どこにあるのか分からない島や町。
    そこに住む不思議な人々。
    様々な出会いをしながら最後にたどり着く場所。
    どこか懐かしく、そして切ない空気が流れる物語。
    私はとことんこういう話が好きなんだなーと確認。
    でももう図書館のは読みつくしたかも。ショボーン

  • 各々のキーワードが素敵。

  • パスパルトゥとブンシオのやりとりが特にすき。カバーの海のイメージが読みながらずっとわたしの中にながれてた。

  • 早く文庫にならないかなぁ。そうしたらいつも持ち歩けるのに。フィンガーボウル〜みたいな話かと思っていたら現実?が舞台でした。クロークルームの運命のコートの話が一番好き。

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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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