- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104491025
感想・レビュー・書評
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これは!大変気に入りです。
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坂道の途中/振り向いて/少しだけ海の見えるところを/探す
少しずつリンクして紡がれる物語。この人の文章には本当惹かれる。頁の間に挟まった紙片も一つの掌篇になっています。 -
<b> すべてを望んではならない。そうだとも。すべてを望んではならない。<br>
あらゆる百科事典は、その冒頭に、この一行こそ刻むべきではないか?</b>/「パスパルトゥ」<br>
(P.118) -
このごろじつは、あまりさみしいということを感じないまま暮していた。
雨のあがった今日の夕方の散歩に、おろした靴をはいて歩いてそう思う。
そう思い、それでそどうしていいかわからない。
そういえば、さみしいというのは、
どうしていいかわからないことであった。 -
それぞれの話が少しずつリンクしていて
どのお話にも、なんとも言えない雰囲気が漂っています。
吉田さんの書く、このなんとも言えない雰囲気が好き。 -
帯表
これにて、月とふたりきり
空から記憶がおりてくる
月面で眠る猫、クロークルームに残る運命のコート、八十日で世界を一周した男と常夜灯に恋をした天使。6月の観覧車、真っ白なジャケット、針がとぶレコード・・・
クラフト・エヴィング商會の物語作家が紡ぐ、月と旅と追憶のストーリー
帯裏
本当に素晴らしいところは
どんな地図にも載っていない
いくつもの物語の向こう側に、いくつもの記憶がよみがえる。
静かに響きあう七篇 -
好きだった伯母は沢山の素敵な話をしてくれた。
そして1音だけ針が飛んで聴く事が出来ないレコード。
あの1音はどこにいってしまったんだろう。そして私はその1音を聴く事が永遠に出来ない。
どこにあるのか分からない島や町。
そこに住む不思議な人々。
様々な出会いをしながら最後にたどり着く場所。
どこか懐かしく、そして切ない空気が流れる物語。
私はとことんこういう話が好きなんだなーと確認。
でももう図書館のは読みつくしたかも。ショボーン -
各々のキーワードが素敵。
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パスパルトゥとブンシオのやりとりが特にすき。カバーの海のイメージが読みながらずっとわたしの中にながれてた。
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早く文庫にならないかなぁ。そうしたらいつも持ち歩けるのに。フィンガーボウル〜みたいな話かと思っていたら現実?が舞台でした。クロークルームの運命のコートの話が一番好き。