- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104507078
作品紹介・あらすじ
江戸有数の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいたが、日本橋を焼き尽くす大火に巻かれ、とうとう三途の川縁を彷徨う羽目に…。若だんなと鳴家の三途の川縁冒険譚に、若き日のおっかさんの恋物語、兄・松之助の縁談に気になるあのキャラも再登場で、本作も面白さ盛りだくさん!大好評「しゃばけ」シリーズ第六弾。
感想・レビュー・書評
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しゃばけシリーズ第六弾。
妾腹で兄の、松之助の縁談も、整い、幼馴染の、栄吉も、修行に行く。
皆んな、自分の側から離れていくと、寂しく思っている一太郎の目の前に、桜の花びらの妖が、現れる。
他の妖は、2000年も、3000年も、住み続けるけど、桜の妖は、精々、一週間の命。
その命を、この世に、留めるため、一太郎は、高僧に、相談するが、
「時も、命も、受け継がれていくものだ。寿命が尽きる者を、この世に、留める力なぞ無い」と、言われてしまう。《はるがいくよ》
他、4編の、短編集。
カチンコチンの頭に、こんな、ほのぼのが、良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ6作目。最後の「はるがいくよ」が切なかった…。花びらの妖・小紅は人並み外れた早さで育っていく。その寿命は半月程。小紅にもう少し生きてほしいと願う若だんなは、仁吉や佐助の気持ちに気づいてしまう。「私もいつか、皆を置いてゆくんだね」残される側も哀しく辛い。
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冒頭で長崎屋を含む通町で火事があり、一帯は焼け落ちてしまいます。
病弱な若だんなは煙を吸って三途の川へ行く若だんなならではの話から、若だんなの両親の結婚話、兄・松之助の縁談と続きますが、やはり最後の『はるがいくよ』は涙を誘われました。
人の命は短く、妖の命の流れの中のほんの瞬き程度かもしれない。
いずれ若だんなが寿命を全うしたとしても、仁吉や佐助と別れることになるかもしれない。
桜の花びらの寿命の短さになぞらえて、若だんなが口にした一言が切なかったです。 -
<目次>
略
<内容>
しゃばけシリーズ第6弾。今回若だんなは地獄に行きそうになるし、異母兄の松太郎の縁談は決まるし、話が膨らみます。一方、桜の精の「小紅」(この話は切ない)や寛朝の弟子、秋英が登場したり、登場人物が多彩になっていきます。 -
いつもはほのぼのストーリーに癒されていたけれど、今回5章目の はるがいくよ は切なかった。
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最後の小紅の話が切ない話だった。
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しゃばけシリーズ第6巻。若旦那は三途の川に出かけた(?)。
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面白かった! 「ちんぷんかん」の妖見えるのに気づいてない坊さんの健闘も「男ぶり」の娘時代のおっかさんの恋の話も良かった。「はるがいくよ」は、仕方の無い自然のことだけど、なんとかしたい若だんなの気持ちはよくわかる(´;ω;`)
花や虫や鳥や犬猫や、自分より寿命が短いのはわかるんだけど、別れたくないよね。笑って消えた小紅の潔さ、あっぱれだ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) -
シリーズ第六弾。
カバー下は鳴家の落書きして遊んでるとこ。
可愛すぎる。
鬼と小鬼
火事の煙で三途の川につき河原で石を積む若だんな。
三途の川を渡るには
善人なら橋か舟で。舟のの渡し賃は六文。
罪人は軽ければ浅瀬を
罪の重い 者は深い濁流を渡らねばならない。
ちんぷんかん
広徳寺には隣の神社から狛犬が散歩にくる!
今昔
式神に顔に張り付かれて若だんなが苦しんだら
「相手を知って、思い知らせてやらねば」
はるがいくよ