- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104507078
感想・レビュー・書評
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春の寂しさ。
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今まで読んだこのシリーズで一番好きやなぁと思った。人の狡さも不安もいとおしく思えるもんなぁ。
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生と死の狭間をしょっちゅう行き来している病弱若だんなのお話
しゃばけシリーズ第6弾!
若だんながついに三途の川の淵に辿りついたり
光徳寺の寛朝の弟子・秋英が初めての妖相談を任されたり
母・おたえと藤兵衛の縁談が決まるまでのお話が聞けたり
若だんなが陰陽師の操る式神に襲われたり
兄・松之助の縁談が決まり、栄吉が修行に行く事になり、寂しい若だんなのもとへ桜の花びらの妖・小紅が現れたり
今回は、特に生と死がテーマのものが多く、重いテーマと妖たちの無茶苦茶な言動がバランスよく描かれていて、個人的には一番好きな短編集かもしれない。
中でも最後の『はるがいくよ』は小紅の余りにも早い成長を目の当たりにした若だんなが、どうしても小紅を死なせたくないと奔走する姿や、それにいい顔をしない兄や達の姿が薄桃色の花びらに包まれているように優しく描かれている。
若だんなが最後に言った「ごめん」という言葉まで辿り着いたとき、思わず涙がこぼれそうになった。 -
しゃばけシリーズ。第6巻。短編集。鬼と小鬼・ちんぷんかん・男ぶり・今昔・はるがいくよ。
若旦那が三途の川まで行ってしまう「鬼と小鬼」、寛朝御坊の弟子秋英が主人公「ちんぷんかん」、若旦那の母おたえの回想録「男ぶり」、陰陽師登場「今昔」など。
しゃばけシリーズを読み進めいていくと、常に過る不安が「はるがいくよ」に集約されている。命の長さはそれぞれ違うと言うのが胸を締め付けるほどに切ない。死にやすい若旦那をあの世に行かせまいとする手代の仁吉や佐助の心痛もさることながら、寛朝御坊のお説教が分かり易くて読者もなだめられている感じ。せめてこのひとときが楽しく愉快であれと思ってしまう。やなりが場も心も和ませてくれるのがいい。 -
しゃばけシリーズ久しぶりに読みました。
もしかしたら過去に読んだかもしれない。
もしかしたら読んだかもしれませんがたとえ二回目だとしても大変楽しく読めました。
若旦那愛されてるとほっとします。あと家鳴りかわいいきゃわわ。
最期のお話はちょっとしんみりしちゃいますね。
春画欲しい。 -
可もなく、不可もなく。
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今回は生死に関わる話が多かった。特に最後の話は最終的な展開の予想がついていなかったので、切ない気持ちになった。
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江戸時代 妖(あやかし)達と若旦那の江戸奇行。
体の弱い若旦那の周りに集まる”あやかし”たちが良い味出してる。