妻の超然

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104669042

感想・レビュー・書評

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  • 超然といいながら、実はやはりかかわっている。ほっっておいてほしいともいながら仲間を作ったりする。人はやはり面倒くさいものということでしょうか。楽しく読めました。

  • 「下戸の超然」が見事すぎる。「作家の超然」は同じ病気で治療を受けた絲山さん本人を思わせる私小説風だが、二人称の突き放した語り口が超しぶい。

  • 相変わらず旨い作家だと思う。タイトルもソソる。
    でも「超然」って何?
    我関せず・・、その先は??

    日本の固有の地域の空間観はいつもながらに感心。楽しめる。

  • 二話目の下戸の超然
    糸山さんがフレッシュな恋愛話を書いている。。。と失礼(たぶん)ながら驚きました。

  • 妻の超然、下戸の超然、作家の超然からなる3部作。
    これまでの作品とはかなり路線が異なる。

  • 「超然」ってなんなんだろう。
    なんか難しい。超然とすることも、超然とした人と一緒にいることも。

    「下戸の超然」が面白かったなぁ。
    描かれている人がすごく現実的だと思う。
    あの彼女みたいな人っていっぱいいると思うのさー

    「僕はその、他人へのむきだしの善意と、社会へのむきだしの悪意の前で不安になる。善意には際限がないようでおそろしい。
    悪意というものは怒りと同じでモチベーションを保ち続けるのがおそろしく難しい。ところが善意というものは、ときには人を傷つけながら、人の自由を侵害しながら、イナゴの大群のようにすすんで行く。」

    この文章。どきっとする。
    こういう人、たまに見かけて怖いなーって思うのと同時に、
    自分がこんな風にしてないかしら、って怖くなる。

    ちょっと考えさせられるところも多くて、面白かった。

  • 超然とは、物事にこだわらず、平然としているさま。

    浮気が妻にはばれていないと思い込んでいる年下の夫。妻は、怒りとか嫉妬とか全くないわけではないけど、平然としている。その様子は、妻としてのプライドなのか、どこか無関心を装っている。これでいいのか自分?と、自分に動揺しているもやもやした感情が否めない。

    夫の浮気を知らないふりしてた妻のおかげで、夫は妻の元に戻り元のさやに納まりそう。だけど、なんとなく釈然としない。浮気して、ほんとに無神経で、気がきかない夫なんだよね!?まさか、したたかで、しらを切り通したのは夫のほう?と、勘ぐってしまう。もしかして超然としていたのは夫なのかも、だから妻は夫が戻ってきた時「ああ、おそろしい」と呟いたの。考えすぎかな。

    他に2編 「下戸の超然」「作家の超然」

  • 超然とは自分らしく生きることか。もしくは許すことか、しかと見つめることか?さまざまな超然に考えさせられる。妻でも下戸でも作家でもない自分にとっての超然とは何なんだろうか。

  • 下戸の話が一番わかるかも。

    妻は大人ですわ…。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞しデビュー。「袋小路の男」で川端賞、『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、「沖で待つ」で芥川賞、『薄情』で谷崎賞を受賞。

「2023年 『ばかもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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