- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104669042
感想・レビュー・書評
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妻のドライさ(それを超然と言うのかな)が最高。
反面、夫が戻ってきたとき思いがけず「嬉しい」と感じてしまうところが可愛い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
妻の超然…可愛げないけど可愛い妻
下戸の超然…下戸な人に憧れます。揺るがない何かをもっているのかも
作家の超然…文章を作る人の世界を覗いた感じ
下戸の超然がよかった -
「妻の超然」
夫を小馬鹿にして軽んじているのと同時に、そんな夫を愛おしく思っているのかもしれないと思わせるところがちらほら。
妻って多少の差はあれ、夫に対するこういう気持ちをもっているものかもしれないなぁ…と自分を振り返って思う。
「下戸の超然」
己の世界を固持する主人公。
相方が彼にかなり似ていて、ちょっと考えさせられた。 -
「海の仙人」が一番好きだ。それを超える本かも、と期待してつい読んでしまう作家さんなのだが、今回も残念。
「超然」を書いているだけとも思えないし、正直何が言いたいのか判然としなかった。 -
H23/10/27
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おもしろかった。
やっぱり好き。
私も超然とするんだ!
なにがあっても。 -
芥川賞作家・絲山作品を初読しました。
良い意味で「一筋縄ではいかない」作品を作る人だなぁと思った。「超然」をテーマにした三部作を収録していて、それぞれ全然違うお話なんだけど、どことなく根底に流れている雰囲気が似ている。人間の生きにくさを表現しているような…、上手く言えないけれど。 -
「超然」という言葉をテーマにした三部作。
私は「下戸の超然」がいちばんすき。
ついつい自分の価値観を押しつけがちな彼女と、その面倒さには染まらないまさに超然としてる彼氏(酒が飲めない)とのやりとり。酒飲まないひとは、酔っぱらって嫌なこと忘れようとするような場面に共感しない。ある意味酒強い人より強い。
超然、って絲山作品のためにある言葉じゃん、とか思うくらいよかった。