- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104689064
感想・レビュー・書評
-
2018/4/20読了
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
う~~ん、可も無く不可も無く。
荻原さんにしてはちょっと軽いかな。いえ、題材は結構重いのですが、何となくさらりと撫でている感じ。
最初の「ヒット・アンド・アウェイ」はスカッとして良い感じなのですが、「アナザーフェイス」はいまいち怖さが足りない。「マスク」や「それは言わない約束でしょう」は発想は面白いのだけど、最後の締めが甘いか。。
読んで楽しめるのですが、後に残るものが少なく、数日したら忘れてしまいそうな気がします。 -
短編集。
あまり面白くないものも多かった。
最後の「エンドロールは最後まで」は、何度か想像を裏切られて、なかなかいい結末で、よかった。 -
スッと胸がすくような物語から、
背筋がゾゾゾ・・・と来るものまで
どの物語も外れ無しの傑作短編集です。
中でも一番好きだったのは、
『エンドロールは最後まで』
どうせ思い通りにならない人生ならば
たとえ裏切られようが、騙されようが
自分の信じた道を行くしかない。
慎重そうで実は大胆な主人公の千帆の行く末に思いを馳せ、その後の幸せを願いつつ本を閉じました。 -
「世にも奇妙な物語」風の短編集。
主人公が抱える悩みに奇妙な世界を折り込ませながらの展開。総じてポジティプな結末に、読了感が心地よかった。
個人的には、「ヒット・アンド・アウェイ」「カメレオンの地色」が好み。 -
【ヒット・ランド・アウェイ】
2歳の娘をDV男から守るために決意を下すシングルマザーの話。別れるためには相手より強くならないと相手は見下し続けて来て別れることもしない。そのためにボクシングに通ってDV男より強くなる。強い女性になろうと考えさせられた。
【冷蔵庫を抱きしめて】
食の好みが合わない夫婦っていうのは大変だなっていう感想。摂食障害とか過食症になっても支えてくれる相手がいるっていうのは素敵なことだ。
【アナザーフェイス】
この話の意図がなんなのかよくわからない。霊の話?ドッペルゲンガー?
【マスク】
マスクをつけ始めてから自分をどんどん隠そうとしていってしまう人の話。最後はひっくり返って顔を出したいとなる。そこまでの過程がそうくるかという展開。
【カメレオンの地色】
自分と付き合った男性の好みに合わせて自分も洋服とかの系統を変えてしまうカメレオンのような女の話。部屋はゴミ屋敷で片付けているうちに思い出の品が出てきて今までの元彼を思い出して行く。結局最後はインターネットにすがって最初の元彼を探すことにこだわってしまう。
【それは言わない約束でしょう】
心の中で呟いた言葉を実際に口で出てしまい様々な人を怒らせてしまう。その症状を治したく試行錯誤を続ける主人公だが、最終的にそこを逆手にとって個性として活かして毒舌なデパート社員として生きて行く。
【エンドロールは最後まで】
結婚しないと決めたのに…。決意した後出会った男性と良い感じになるもののあらゆる疑惑があがる。その彼との恋関係は今後どうなるのか。
今よくある様々な心の病気に面白いストーリーでどれも描かれていてとても面白かった。短編集だけど短編集とは思えない内容の濃さだったと思う。 -
「あなたの心、開放します。現代人のライトだけど
軽くはない心の病気にシニカルに真剣に迫る短編集」
ヒットアンドアウェイが1番好き
心がスカッとする
2016.11 -
短編で読みやすい。