グッモーエビアン!

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 114
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104725021

感想・レビュー・書評

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  • 中学生のハツキと、元パンクスの母、三十すぎのダメ男ヤグのおりなす家族小説。「おもしろければいーじゃん」というふざけたルールを必死で守ろうとする三人の本気度が、このおとぎ話みたいな小説のリアルを支えている。こういう生き方ありかも、と読者に思わせた時点で勝ちかな。

  • グッドモーニング、エブリワン!という意味のタイトル。
    パンクな母親と、その内縁の夫で、ある日突然ワーキングホリデーでオーストラリアに行き、またある日突然帰国した父親がわりのへなちょこ男、「ヤグ」。
    思春期真っ只中なはずのはつきと、しょーもないふたりとの楽しくも塩辛くもある家族物語。
    ぶっとんだ親が出てくる物語は『猛スピードで母は』や『卵の緒』などでもおなじみのやや使い古された感のあるテイストだけれど、ヤグのダメダメなキャラクターが生きていてそれなりにおもしろい。

  • 「エビアン」って某国の某水だと思ってました。be家族ing小説と言っておこう。それもそんじょそこらの家族ではない、価値基準が「おもしろい」かどうかって言うんだからなぁ。こんな母親と「父親」だったら自分ならまっとうに成長したかどうか疑問…ラストがちょっとまとまりすぎで物足りなかったけれど家族を巡る暗い事件ばかりの今日この頃においてはスッキリさわやか系の風をもたらしてくれること請け合い。それにしても吉川トリコってこんな透明な小説書くんだっけか…

  • 「おもしろければいーじゃん」が家訓。あっそう。

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著者プロフィール

1977年生まれ。2004年「ねむりひめ」で<女による女のためのR-18文学賞>第三回大賞および読者賞を受賞、同作収録の『しゃぼん』でデビュー。著書に『グッモーエビアン!』『戦場のガールズライフ』『ミドリのミ』『ずっと名古屋』『マリー・アントワネットの日記 Rose』『女優の娘』『夢で逢えたら』『あわのまにまに』など多数。2022年『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞。エッセイ『おんなのじかん』所収「流産あるあるすごく言いたい」で第1回PEPジャーナリズム大賞2021オピニオン部門受賞。

「2023年 『コンビニエンス・ラブ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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