甘い記憶

著者 :
  • 新潮社
3.11
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本棚登録 : 340
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104731510

作品紹介・あらすじ

切なく身を焦がす片思い。遠い日の恋の記憶。束の間の逢瀬。そばにあった温かなぬくもり。そして…。甘く、そしてほろ苦い。あなたをとろけさせる、ひとかけら。6つのチョコレート・ストーリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • 井上荒野、江國香織、川上弘美、小手鞠るい、野中柊、吉川トリコによるチョコレートに纏わる恋愛短編集。

    元々は森永製菓が実施した「森永チョコレート カレ・ド・ショコラ」キャンペーンのプレゼント本に、加筆修正して単行本化したらしい。

    正直、江國さんと川上さん以外は初めて読んだけど、バレンタイン前に読むとより良いです。

    チョコレートと一緒にどうぞ。

  • 平均的にいい小説。
    「二度目の満月」がよかった。

  • チョコレートのキャンペーンから始まっただけあって、チョコが食べたくなる。そういう意味では成功かも。落ち着けば、食べなくても甘々なストーリーと描写でお腹いっぱい、胸やけしてしまうのだけれど。夢みがちな恋愛ものと僕の相性はあまり良くないようです。once in a blue moon(めったにないこと、特別なこと。ブルームーンとは、一ヶ月で二度目の満月のことらしい)って言葉を知れたことが一番良かったかな。

  • チョコレートは魅惑の食べ物だ。
    特に私はあまーいチョコレートが大好きである。


    この本には6つのチョコレートの話が入っている。
    大人なビター味もあるし
    こってりと濃厚なものもある。


    私は野中柊さんの話が一番好き。
    私の大好きなあまーいチョコに一番近い感じがするから。
    チョコレートはやっぱり甘くなくっちゃね。


    幸せな気持ちにさせてくれる
    チョコレートと小説は
    これからも私人生の必需品なのです。

  • 江國さんつながりで、図書館で借りた本。
    チョコレートがキーとして出てくる物語を集めている。
    チョコレートというと甘い話を想像するけれど、
    そればかりではなかった。

  • 小手鞠さんと野中さんがいるため、読んだ本。どのお話も記憶や思い出にそったお話だった。そして、チョコレートがでてくるお話が多く感じた。記憶は甘いまま残るけど、そんな中でも現実を見て歩く女性のお話。どのお話も心に残るお話だった。

  • 湖の聖人 小手鞠るい

  • 甘い恋の短編集。どれもとても良かったです!
    とくに、世界地図を二人で埋めよう・・・みたいなの、とてもロマチックでした。

  • 読了日2013/06

  • (2016/12/6読了)
    これも先日読んだ「コイノカオリ」同様、井上荒野さんに触れてみるお試しで選んだ短編集。他に、好きな作家さんもいたし(川上弘美さん)
    井上荒野さんの話だけ、主人公が男性だった。私の井上荒野さんのイメージは、主人公は大人な女性なので、珍しく感じた。短期間で2作品読んで、井上荒野さん復帰の時期ではないと思った。
    吉川トリコさんの話以外は、大人の空気が流れている感じ。一番好きなのは、川上弘美さんの話。ハッピーエンドを匂わせているけど、そうじゃなくても良かったな。
    森永製菓のキャンペーンプレゼント本とのことで
    必ず、チョコレートが登場する。一番食べてみたいと思ったのは、野中柊さんの話のチョコレート。次は井上荒野さん。

    (内容・文庫版より)
    誰にだって、大人になるために忘れなければならなかったことがある。それでもなお、成長した心の奥底にひっそり残る記憶の欠片。それはふとした瞬間に浮かび上がり、胸の中のやわらかい場所に触れて、とうに大人になったはずの自分を困らせるのだ―。女性作家陣が描く、時を経て初めて味わうことができる感情。かつての不完全な思い出が、今の自分を完璧にする、甘美な6篇の物語。

    本書は森永製菓株式会社が2007年7月から2008年3月までの間で実施した「森永チョコレート カレ・ド・ショコラ」のキャンペーンのプレゼント本「ひとり時間にカレ・ド・ショコラ 6ショート・ストーリーズ」に加筆修正の上、単行本化したものです。


    (目次)
    井上荒野 ボサノバ
    江國香織 おそ夏のゆうぐれ
    川上弘美 金と銀
    小手鞠るい 湖の聖人
    野中柊 二度目の満月
    吉川トリコ 寄生妹

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著者プロフィール

井上荒野
一九六一年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。八九年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。二〇〇四年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、〇八年『切羽へ』で第一三九回直木賞、一一年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、一六年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『もう切るわ』『誰よりも美しい妻』『キャベツ炒めに捧ぐ』『結婚』『それを愛とまちがえるから』『悪い恋人』『ママがやった』『あちらにいる鬼』『よその島』など多数。

「2023年 『よその島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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