応天の門 1 (BUNCH COMICS)

著者 :
  • 新潮社
3.99
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感想 : 136
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107717429

作品紹介・あらすじ

口の悪いインドア学生・菅原道真と京随一の歌人&色男・在原業平――最強に天才で最高に面倒なふたりが、京で起こる怪奇事件を解き明かす――!!

感想・レビュー・書評

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  • 平安の京の町を宮中を跋扈するものは…

    過去を振り切れぬまま女性の元を渡り歩く在原業平、権少将
    唐の本をひたすら読みたい若き菅原道真、文章生

    ・鬼退治の話
    鬼が女を拐かすという。
    業平の妻の縁者であり道真の腐れ縁である長谷雄が検非違使に捕まる

    ・玉虫の姫の話
    美しく嫋やかで素晴らしい跡で詩を書く玉虫の姫
    入内の話が出るが家の女房たちは姫の入内を阻止したく思っている

    ○高子さま!!!
    ○ミステリーとしても、平安物としても、業平さま物としても、道真公物としても、バディ物としても、すばらしく面白い
    ○巻頭が色っぽくて参った。高校くらいからか。業平さまだから、しゃーない

  • 道真=太宰府に飛ばされた、怨霊?になって都を襲うみたいなイメージだった。本書ではひねくれた頭脳明晰な少年でかわいかった!この少年が今後色々な政略に巻き込まれるんだろうなぁと既に心配。

  • 在原業平と菅原道真と言う浮名と和歌で有名な男と頭脳と死後の出来事で有名な二人が物の怪騒ぎを推理する物語。
    監修もしっかりとされており、絵も好みで面白かったです。まだ簡単な登場人物紹介の域を出ていない感じなので2巻以降が楽しみです。
    長谷雄草紙で有名な彼がいい引き立て具合で脇にいるのが面白いです。

  • 菅原道真と在原業平のバディもの。再読でも面白いです。
    知識に経験が追い付いてなくて頭でっかちになってる道真を引っ張り回して、新たな世界をたくさん見せていく業平卿って感じ。
    在原業平のプレイボーイっぷりがすごい。「見栄えの善し悪しは女の善し悪しではない」「一度騙したなら最後まで騙し切るのがいい女」、創作だけれど本当にこんな感覚だったとしてもおかしくない。年の功です。
    引っ掻き回し役は長谷雄くん。しょうがないなと思いつつ、道真も業平も見捨てないのが良いです。草子の読み過ぎ、って伏線。。
    白梅や昭姫さんも好き。是則さん最初から苦労人だ。高子姫と業平卿密かに想い合ってるの切ない。続きも読みます。

  • 菅原道真のキャラクターの立ち位置とか、90年代末2000年代初頭に流行ったアンチ『陰陽師』なテイストがイイネ。

  • 日本史を忘れかけた私にも分かる、ということで、あるブログを愛読しています。その中で紹介されていたコミックがこれです。
    平安時代を舞台にしたコミックはほとんどないそうですね。
    こちらの表紙の二人、在原業平と菅原道真なんですが、
    若い方はどっちだろう?なんていう素朴な疑問から読み始めましたが、とっても面白かったです。
    漫画なら、歴史物もスイスイ読めます。しかも、学者先生の監修、解説付きです。楽しめて時代の空気が分かります。

  • 平安京で探偵もの。
    道真もかわいいけど業平がすごいよくてこの人に関しては読んでるだけで幸せだ。
    日本史図表とか国語便覧を横に置いて読みたくなりますね!

  • これおもしろい。
    そして絵が好みだ。
    ちょっとはまりそうかも。

  • 表紙はシリアスに見えるけど、平安時代だからどうせほのぼのしてるんだろうと思っていましたが……見事に期待を裏切られました。
    ……夢中になって読んでしまいました。
    話の本筋も気になりますし、道真の人生に白梅がどう関わってくるのかも気になります。

  • 素敵なオッサン・在原業平と小生意気天才ショタ・菅原道真がコンビ組んで平安の闇に蠢く巨悪(藤原氏)を睨みながら殺人事件の謎を暴く平安クライムサスペンス。

    今までありそうで無かった…!
    これは面白い。次巻に期待です。

  • この時代が大好きなので、多少の身贔屓が入った評価です。
    期待を裏切らない業平さまのアデ男っぷり、そして道真くんの真面目っぷり。

  • 設定が面白く、絵も綺麗で大変読みやすい。
    歴史をうまく絡めてあるし、大人が子供を敬い
    協力を頼んでくる構図が好きだ。

    道真の注意深く博識なのに面倒くさがりなキャラが良い。
    「最後には正しい者が勝つと本気で思っているんじゃないだろうな?」
    と”大人”である業平が問うシーンが良いし、
    「私はまだ何も知らぬ」と道真が思うところも印象的。

    若い正義感から怒り、知識をもって妖しを作り出して
    懲らしめる手腕が鮮やかだ。

    玉虫姫のエピソードはとても悲しいが、
    業平が「一度騙したのなら最後まで騙しきるのがいい女というものだ」と手を貸し、
    久通の件も合わせて上手く丸く収めるところがすごい。
    主上も優しいお方なところが素敵だ。
    業平が白梅を口説いているところも笑ってしまうが、文を書いていたのは彼女なのだから、業平にとっての玉虫姫が白梅であることは確かにその通りである。
    道真にとっても漢学のわかる女房はありがたいだろうし、良い結末。

  • ジャンルは平安ミステリ、でいいのかな。無理が通り、道理が引っ込む世界の話、という感じ。絵柄も世界観とあっているし、ひとつひとつの描写も丁寧で面白い。昭姫って蔡文姫のことなのね

  • 読もう読もうと思いつつ過ごしていましたが読んだので記録。
    道真がひねた子供みたいな性格なのが可愛くて良い。

  • 15巻まで読了
    続きも読んでいく

  • 道真様の好感度爆上がり

  • 2021.11.

  • 平安時代の雰囲気も、ストーリーもとってもいい。業平がかっこいい。

  • 2年前に太宰府天満宮に行ったとき、ポスターを見かけて気になっていた。そう、あの展覧会の……!!!_:(´ཀ`」 ∠):_

    『蟲師』といいこういう系の絵は弱いんだ。しかも『皇国の守護者』と同じ三白眼主人公…_:(´ཀ`」 ∠):_<鋼錬のエドも好き…

    これは集めることにする。

  • 2021/09/16
    改めて読み直したら、以前よりハマった気がする。
    色男業平が良い!38歳って、意外と歳だったけども。
    で、若い、堅い、潔癖?な道真とのバディ感も良い。互いに欠点を補いあってる感じ...いや、ちょっと違うか。
    業平は総合力充分高い。
    それで、突出した能力がある分、道真自身が感じる欠けている部分を補ってくれる役割。
    主人公は道真なのね。18歳。これも意外と歳。

    昭姫とか、長谷雄とか、役割はっきりしてて良いキャラだよね。敵だけど、良房の悪役も。

    1巻は、藤原親嗣の事件と玉虫姫の事件。
    白梅も初登場!

    解説が本郷和人だった。

  • 絵は上手くて好きだけど私には合わなかった。

  • 業平と道真の問答が面白いです。

  • んー、菅原道真の青年期って想像したことなかったから、まだしっくりこない。もう一巻読んでみるか

  • 面白かった。
    わけあり中年(青年?)業平と生意気盛りの道真のコンビがなかなか楽しい。
    絵が上手いので平安時代の闇の暗さとか雰囲気がたっぷり味わえるのもいい。

  • 在原業平と藤原道真が主役のミステリー。
    日本史はあまり得意じゃなくても知ってる名前がちらほら。
    グロい絵は苦手なので読むのに躊躇したけど、死体とかがリアルに描かれているわけじゃないので(足だけの描写だったり…)安心してページがめくれた。←私にはこれがすごく大事!
    次も読んでみようかな。

  • プレイボーイの在原業平と超絶秀才クールな菅原道真がなんだかんだコンビを組んで事件を解決していく話。

    率直に面白かった!
    合間に入る解説も興味深い。
    そしてなんといっても、絵がとても綺麗。時代性に合ってる。
    意気揚々と二巻を読もうとしたら、二巻はアンリミテッドに入っていなかった……。


    鞭打ちのシーンにちょっとエロスを感じる……。

  • 主人公が菅原道真と在原業平のミステリー
    結構よくあるパターンの話なのに、グッときた。
    多分見せ方が上手いんだろうなぁ。
    これは良い漫画です!!

  • Kindle Unlimitedにて読了。3巻まで。
    おすすめに出たのでダウンロードしてみたが
    すごく面白いです。
    絵が綺麗だし、物語がサクサク進む。
    テンポが良いのがいいですね。
    令和の元号とともに、万葉集などに注目が集まっているので、我が国の誇る文化史に親しむのに良いキッカケになりますね。
    と、ちょっと真面目に書いてみましたが

    個人的には、道真のツンデレっぷりがツボに入りました。
    いつか、コミックを揃えてしまいそうです。

  • 時は平安、藤原家が宮廷の権力を掌握せんと目論んでいたその頃、都で突如起きた女官の行方不明事件。「鬼の仕業」と心配する帝から命を受けた・在原業平は、ひとりの青年と出会う。その少年の名は――菅原道真。ひきこもり学生の菅原道真と京で噂の艶男・在原業平――身分も生まれも違う、およそ20歳差のふたりが京で起こる怪奇を解決!? 「回游の森」「SP」の気鋭・灰原薬がおくる、平安クライム・サスペンス!

    平安物が好きといったらおすすめされた作品。有名な在原業平、菅原道真が主軸となって京を騒がせる事件を解決していく感じかな。
    業平さんは大体イメージ通りだったけど、道真さんは若いせいもあってか大分イメージと違った。どうしても防府天満宮とか天神様とか祟りとかそっちの印象が強い。そもそもこの二人に接点在ったのは知らなかった。
    話としてはミステリー風。まだ色んな事が浸透してないせいで何かと鬼とか怨霊とか言われる中、道真がその学と才をもって謎解きしていく感じが面白い。
    玉虫姫の話が好きだったな。オチは予想がついてしまったけど、ミステリーぽくて良かった。

  • 太宰府天満宮にポスターがあったので。台詞は現代語だろうけど。物語世界にすんなり入れた。

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著者プロフィール

はいばら やく
漫画家。東京都在住。女性。
元々は同人作家として和泉八雲名義で活動。2006年に「コミックZERO-SUM」にて『とかげ』でデビュー。2017年、在原業平と菅原道真が怪奇事件の謎を解き明かそうとするクライム・サスペンス作『応天の門』で第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞し、これが代表作となる。

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