フランコスペイン現代史の迷路 (中公叢書)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120030130

作品紹介・あらすじ

人間として「面白くもおかしくもない秀才」が戦前・戦後の40年に亙って独裁権力を行使し得たのはなぜか。

感想・レビュー・書評

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  • めちゃくちゃスペイン内戦→フランコ独裁政権のことが分かりやすく書かれてて良かった。

  • 有名だけどよく知られないスペイン内戦について詳しく学ぶよ。フランコの敵はようは共産主義で、そのための全体主義だった。


     ただわかったのは、フランコも大した人物じゃなかった。時代が巨人に仕立て上げた。そういう時代だったんだな。そういうひとがいっぱいいたもんな。

     結論の「スペイン内戦は歴史の必然ではなかった」という部分。印象深い。当時のイデオロギー闘争が人間の自由を奪って、歴史の流れを歪めたという、思想の力の強さを感じた。思想の暴走は、物理を歪める!!

  • 読むほどに謎が深まるフランコ・・・だが、内戦に至る経緯、フランコが政権を握るまでのいきさつはよく整理されており、理解が深まった(と思う)。反乱軍視点のスペイン内戦解説本として良書。

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著者プロフィール

元外交官、評論家。1928年(昭和3年)横浜市に生まれる。
仙台陸軍幼年学校卒業後、陸軍予科士官学校入学。この年に終戦を迎える。
54年東京大学文学部仏文科を卒業後、外務省入省。
スペイン、ベトナム、OECD、ペルー、イタリアに在勤。
国連局社会課長、中南米第一課長、中南米参事官、
内閣官房インドシナ難民対策連絡調整会議事務局長、
在サン・パウロ総領事、駐ホンジュラス大使、駐コロンビア大使、駐チリ大使を歴任し、
92年に退官。
その後、浜松大学国際経済学部教授、2003年退職。国家基本問題研究所客員研究員。
主な著者に、『オルテガ』『アメリゴ・ヴェスプッチ』(以上、中公新書)、
『国家権力の解剖』(総合法令)、『黄昏のスペイン帝国』(中央公論新社)、
『国民のための戦争と平和の法』(小室直樹氏との共著、総合法令出版)、
『国際連合という神話』(PHP新書)などがある。

「2021年 『国防と国際法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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