KUNIMORI

著者 :
  • 中央公論新社
3.36
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本棚登録 : 174
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120040078

作品紹介・あらすじ

東京下町の貸しスタジオと共に、複数の賃貸物件を伯母の遺産として相続した武原耕太。勤め先を辞め、スタジオ経営に専念する彼だが、同じビル内の会社「デプラ」が夜逃げしたことを知る。また、それと前後して、「デプラ」の関係者と思われる男たちが、次々と耕太の前に現れ始めた。伯母の名を言いながら「たすけてくれ」と繰り返す彼らと「デプラ」の正体、そして、亡き伯母の秘密…。それらを調べ始めた耕太の下へ、ある日、潤という少年が伯母を訪ねてきた-。国家とは、愛の在り方とは何かを問う著者渾身の書き下ろし長篇ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • なかなか面白かった。しかし、実際には叔母がここまで深く北朝鮮と関わっていたのであれば、生前に何らかの形で、主人公に伝えると言う気がするのだが……

  • 某国の存在って、本当に不思議です。
    それはおいといて。行っちゃうんだ。耕太さん、切ないね。

  • [2015.04.30]

  • タイトルから大層スケールのでかい話だと勝手に思ってたんですけど、べつにそんなことはなかった。
    どこが国守りなのかと思いながらも読みつづけましたが、でもラストでやっと書名の意味が明らかになりました。作中で登場するヤモリともかかっていて、読後だとわりと秀逸なタイトルに思えてきたぞ(笑)

    ストーリー自体よりも、潤や月子といった人物たちとの心の交流パートの方が面白かったな。

  • 叔母から受け継いだ貸しスタジオを経営する耕太に、次第に見えてくる叔母の行動的だった側面。祖父が消えた中学生、潤。最上階から忽然と姿を消した謎の会社。残された携帯電話。

    凄惨な場面も色気もないまま、日常風景の延長って雰囲気で進むおとなしめミステリー。主人公がとにかくいい人だからかな。不完全燃焼感ちょっとあり。

  • 途中までは楽しく読めたが・・。
    ラストは尻つぼみ。

  • 今の環境と心情から、最後まで読む気力がおきず。
    未評価なのは、参考にしないで下さい。

  • 伯母の遺産を相続した耕太は,夜逃げした会社「デプラ」の従業員たちから
    カサイに連絡をつけろと頼まれる。どうやら伯母には自分の知らない
    社交的な面があり,いろいろな知り合いがいたらしいことが分かる。

    主人公が人がよすぎて,
    物事の判明のしかたが順調すぎるのが気になるが,
    そのぶん飽きずに楽しめる。

  • 設定はまさに五條せんせい!という感じ。
    だけど他作品より家族・家庭がクローズアップされているな、という印象を持ちました。
    他人ではあるけれどどこか自分に似た潤を大事にしてあげたい、という耕太の優しさがすきです。

    読みやすくてサクサク進んだけれど、特に盛り上がりもなくて物足りないというのも正直なところではあります。

    でもこういった話は、なんとなーくリアルだなぁと。
    そんな中で耕太のような存在は救いでした。

  • さすがの五條節。もっと長編で読んでみたかったかも。

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著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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