- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120043567
感想・レビュー・書評
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最強のコンピュータボンクラーズと米長永世棋聖の対戦から1ヶ月。初手6二玉のこと、なぜ米長氏が対戦者になったのかなどの疑問が解決するとともに、氏のこの一戦に賭けた想いもよくわかった。将棋好きには文句なしに進める1冊であるとともに、将棋が知らな人にも読んで欲しい本。
残念ながら、数年以内にコンピュータが羽生さんや渡辺竜王を負かす日は来てしまうと思うだろう。
しかしながら、北の湖再登板しかない相撲協会に比べると、木村ー大山ー中原という名人の系譜は、谷川、羽生、渡辺と引き継ぎながら、一方で、多少クセがあるとはいえ、米長氏のような経営手腕のある実力者もいるあたり、将棋連盟の方は人材が豊富であり、これからも将棋界を盛り上げて欲しいと思う。
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コンピュータ将棋と引退した元タイトルホルダーとの対局の自戦記。
棋士側でしっかり準備をしての、初手。コンピュータの状況判断を狂わそうという面白い発想は米長流かとは思うが、結局最後は敗着を指した方が負けるという将棋の本質で決着している。
ただ、もう十分にコンピュータ将棋は強いということだけはたしか。 -
久しぶりのノンフィクションは将棋関連の本。
将棋がわからなくても非常に読みやすい構成となっているとおもう。
最近のコンピュータ将棋事情がわかるし、米長永世棋聖(将棋連盟会長)の人柄がよくわかる。
http://www.shogi.or.jp/aboutus/yakuin.html
でも、勝手ほしかったかな~。 -
米長邦雄元名人とコンピューターボンクラーズとの対戦記。米長ファン、将棋ファンは増えたね。
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6二玉とはなんだったのか、この本を読むとその意味が理解できる。敵の実力、自分の実力を認めた上で試行錯誤を繰り返した結果が6ニ玉だった。本当にボンクラーズに勝つために必死だったんだなと伝わってくる。ユーモアと潔さといいわけと米長先生らしい一冊だった。電王戦を見た人にはオススメ。あと渡辺竜王の発言、風格出て来たな。