詭弁論理学 (中公新書 448)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 157
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121004482

感想・レビュー・書評

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  • 次はストーンブレーン氏の本を読もうかな?

  • 詭弁、強弁について明快に解説されていておもしろかった。強弁に遭遇すると、すぐに何訳のわからないことを言っているんだと気づくが、詭弁を見抜くのは難しいと感じた。
    政治家などが話す内容も、よくよく吟味するとおかしいよねってことは多いのかもしれない。

    また後半の論理パズルは楽しかった。実際に頭をひねりながらだったので、読み進むのに時間はかかったけれど、少しだけ頭が良くなったような気がする。

  • どうやらロングセラーの本のよう。
    見るからに難しそうだけど、近所の図書館にあるようなので、一度読んでみたい!

    2015.01.15
    最初の10ページくらい読んで、分からなくなってギブアップ。
    もうちょっと頭が良くなったら、また読むことに挑戦したいです。

  • 強弁詭弁をついうっかりふるってしまわないために。強弁詭弁にやられてしまわないために。と思ったけど…この内容、実践するのは難しい…。まずは論理のあそびを熱心に楽しむとこから…だなぁ。興味深いふむふむ本でした。とりあえずとっかかりとして勉強になった。更に深く論理あそびの世界に潜れると…いいなぁ。

  • 議論下手さんが相手の戦術を分析し、議論を楽しむゆとりを持てるようにとの導入にまず共感。
    強弁術・詭弁術の手法を紹介し、対策・チェックポイントを提示。

    正しい議論のための原則
    1)無理やり説得しようとするな
    2)時間を惜しむな・打ち切るのを惜しむな
    3)結論の吟味を忘れるな
    4)「わからない」ことを恥じるな

    この4番は自分なんとなく流れでスルーしがち。
    分かったところまで戻ってもらうたくましさ、は身につけていきたい。

  • 「あのう、お宅のピアノのことなんですが、夜分はやめていただけません?うちは子供が小さいものですから……」

    「あーら、お宅のお子さんのうるさいの、知らないの?それにお宅でトイレ流す音だって、すごいのよ。どうお、お宅で、トイレやめてくれる?」

    ***

    「小児病」の特徴をまとめていたら、父のことが思い浮かんできて二ヤリとしてしまった。

    前半で「強弁」と「詭弁」について、典型的な例を用いつつ解説している。後半では論理学の知識・考え方を用いて、「詭弁」や「パズル」の解明を試みている。良い頭の体操になると思う。個人的には「典型的な例」を知るだけでも、「あ、自分は今、この人に丸めこまれているのかも」ということに、以前よりも考えが及びやすくなった。酔った父と話しているときは特に…(笑)



    以下は「典型的な例」のメモ
    ***
    【強弁】
    ・小児病(言いたいことをひたすら言い募る)

    原因
    ①自分の意見がまちがっているかもしれないなどと、考えたことがない。
    ②他人の気持ちがわからない。
    ③他人への迷惑を考えない。
    ④世間の常識など眼中にない。
    ⑤自分が前にいったことさえ忘れてしまう。

    原因の原因
    A.自信が強すぎる。
    B.好き嫌いの感情が強すぎる。
    C.他人に対してきわめて無神経である。

    【詭弁】
    ・二分法(人々や考え方などを、ある原理的な基準でふたつに分けてしまう考え方)

    Ex. 一度でも悪いことをした人間をすべて抹殺するロボット、魔女狩り

    ・相殺法(相手の言い分を強引に帳消しにする)

    Ex.冒頭に挙げた会話例(46頁)

  • 題名は難しそうな本だと思わせるかもしれないが、案外そうではない。

    本より引用―
    『知的な観察によって、人を悩ます強弁・詭弁の正体を見やぶろう。言い負かし術には強くならなくとも、そこから議論を楽しむ「ゆとり」が生まれる。…』

    頭の体操にいい本。
    本の最後に「鏡と左右」の問題が出てくる。

    鏡で見ると、左右は逆になるのに、上下は逆にならない。なぜだろうか。

  • ひもじいので積読解消。ほのかにユーモア漂うが、論理部分が主なのか、詭弁なのか?と思っているうちに終わってしまう感じ。論理学は同じく中公の入門論理学で読んでおり、そちらのほうが良かったかなあ。しかし37年前なのか…

  • 小児型強弁の行はなかなか面白かった。まるで最近ネットでよく見かける“ネトウヨ”と呼ばれる人たちの出現を予想していたかのような当てはまりっぷり,その実は昔からそういう人はいたモノの別個には見ても人の目にはなかなか触れなかったものが,ネットにより容易に目につくようになったということなのだろう……
    詭弁と描いてあるが,詭弁についてをとくに語っているわけではなく,論理というものをパズルやクイズを交えながら面白く書かれている。

  • 40人の貴族と従者、死刑囚のパラドクス、天国への道についての1つの質問など、論理学を楽しく考える題材が豊富です。数学者ですが、ほとんど法学の世界に近いように思います。寅さんの中に出てくる強弁など、日常でも同じような詭弁は多いのでしょうから、必ずしも論理に筋が通っていなくても、納得させてしまうものはあるのでしょうが。

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著者プロフィール

野崎昭弘

一九三六年(昭和一一年)、神奈川県生まれ。五九年、東京大学理学部数学科卒業。六一年、東京大学大学院修士課程修了。東京大学助手、山梨大学教授(計算機械学科)、国際基督教大学教授(理学科)、大妻女子大学教授(社会情報学部)、サイバー大学IT総合学部教授を歴任。現在,大妻女子大学名誉教授。専攻、情報数学。著書に『電子計算機と数学』(ダイヤモンド社)、『πの話』(岩波書店)、『とらんぷ』(ダイヤモンド社)、『計算数学セミナー』(日本評論社)、『詭弁論理学』『逆接論理学』(中公新書)、『計算機数学』(共立出版)、『数学的センス』(日本評論社)、『トランプひとり遊び』(朝日新聞社)、『はじまりの数学』(ちくまプリマー新書)ほか。

「2021年 『まるさんかく論理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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