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- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121016218
感想・レビュー・書評
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吉田松陰が戦時下において理想的国民像として昇華され、戦後新たに見直されてゆく流れを描いている。松陰の人物史をある程度把握している事が前提となっており、作中では軽くおさらいするのみ。
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吉田松陰像は時代よって異なる
→一方で強く批判されることはない
→対照的に井伊直弼は時代によっては批判の的
→革命家や教育者として捉えられやすい
身分や性別、障害を問わず一人の人として扱った
→師と生徒との関係であっても優越を乱用しない -
その時代時代において、革命家、愛国者、教育者など理想として語られる吉田松陰が実は時代の求めるものを鏡のように映していたという内容。歴史は後世の解釈によるものが大きいという点に気づかされて面白かった。坂本竜馬も司馬遼太郎があれほど面白くかいたからみんなに愛される人物になったという面もありそう。