- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121501523
感想・レビュー・書評
-
身につまされました。
一教員として、自分にできることからやっていきたいとの思いを新たにしました。
しかし悩みもつきません・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者が勤務している大学でのエピソードを交えながら「弱小私立大学」はどうするべきかや、大学全体はどうあるべきかというコトについて書かれている。読みやすい。
-
・社会が望む大学とは、社会に役立つ人材を育てること
・社会に役立つ人材とは、①ルールを守れる、②社会の常識を理解できる、③集団の中で調和がとれる、④1~3を踏まえたうえで、自分で考え、判断できる 人材である。
・社会の常識を理解するためには、読み書きそろばんや知識・考える力が必要である
⇒要は、「教養のある人」に育てること。
・教職員は学生と同じ地平に立つこと。
・資格や就職だけを売りにするなら専門学校と変わらない。
大学は人を育てることを忘れてはいけない。
学生のために大学があるということを忘れてはいけない。 -
2012 1/8読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
大学論関係の棚付近を歩いていて見つけ、手に取った本。
京都大学でずっと研究中心の生活をしていた著者が、東海学園大学に引きぬかれ、人文学部の学部長としての経験の中で受けた衝撃を綴った手記。
少子化⇔なのに大学は増えた、という現象の問題を指摘している割には、愚痴っぽいところが多いと言うか、「著者の求める学生像はもう前提からして難しいってわかっているのでは?」と思う部分もある。
あるのだが、反面、要所ごとに出てくる学生の実態にはやはり愕然とすることもある。
そうか、「列挙」ってなんのことかわからないのか・・・。
「これじゃダメだ」という強い危機意識と、改革の方向性の指針は出ているのだが、その後どうなったのか・・・ってもう2006年には退職なさっているのか。ふーむ。
むしろ霊長類学者としての著者の業績に興味が出てくる本でもある。 -
教員はサービス業であることをもっと自覚するべきだ。